恋は雨上がりのように 第3話

 やたら押しが強いな。
 気になったのは店長の夢も希望もない空っぽの中年発言。つまり、中年といえども夢や希望を持っているべきであって、自分はそこから脱落しているという認識を語ったということになる。もちろんこれは相手に諦めさせるという側面もあるだろうし、実際に45歳になっていればある程度先が見えるのであって、ファミレス店長の社会的ヒエラルキーを自覚しているとはいえ、離婚歴のある子持ちだったらそれなりに納得とは言わないまでも、上の階層や下の階層を気にせず淡々と働きゃ子育てぐらいはできるだろぐらいの認識であって当然だという気はする。
 第1話で、もしかして気があるかもと期待するシーンもあったし、今回の公園での背景の新緑の具合だと焼けぼっくいに火がついたというところだろうから、しばらくは燃え上がる展開にはなりそう。あきらにさせている演技がそれなりに嵌っているのだとしたら、やはりおっさん視点だとあきらは恋で盲目になっているだろうぐらいには思っているだろうし、店長にとって告白はあまり想定してなかったようなので関係性を意識しながらのドタバタが続くってところかな。
 位置関係がよくわからなくなってきた。前回あきらの通う学校は東京にあって住まいは横浜市内、バイト先は横浜ではない神奈川県内ぐらいだと思っていたのだが、エンドロールを見ると、モデルはガスト 新川崎明津店と神奈川県立氷取沢高等学校とある。といってもこれは建物のモデルがそれらであって、決して物語上のモデルがそこであるというわけでもないだろう。が、店長のセリフだと日吉駅と言っていたからこれは東急東横線日吉駅ぐらいだろうし、そうなると新川崎明津というのはピッタシではあるんだよな。氷取沢もそうだと考えると、これは東京方面→新川崎明津→横浜→高校という位置関係で、ならなんで前回あきらは品川発の電車に乗っていたのかということになる。まぁそのへんの位置関係にリアリティがあるかないかなんて物語上ではどうでもよいことではある。