これもたくのみ。にて。おそらくプレミア価格だろうからわざわざ買うこともないと書いていた。が、密林でも定価で売られていたので、送料無料になるように、先のリムテープ代わりの仮止テープなどゝ一緒に注文。
配達はクール便ではないだろうが、とりあえず冷蔵庫に入れて、冷酒として試飲。¥ 1,539なので純米大吟醸だとしても安いという感覚。
色はほとんど無色。日本酒は普通陶器で飲むのだが、今回ばかりはグラスにて。日本酒は栓を開けると味が変化するのだが、3日連続で飲んだところそんなに味の変化はなかった。まぁ火入れなんだろう。
うーん、ちょっと悪いけど値段なりの味といったところ。感想のときに書いたんだけど、友人は味わいが少なくてという話なのを耳にしてたから、深みのない味だろうと思っていたわけだが、全然味わいがないというものでもなかった。飲みやすいと言われたらそうなんだが、水みたいにスッと入るか?と言われたら近いけどちょっと違うといった感じ。個人的にはもっと飲みやすい酒を何種類か飲んだことがあるので、持ち上げるほどのものでもないかなといったところ。但し、いわゆる日本酒らしい日本酒、飲んだ瞬間にむせあがるような抵抗感はないから女性向きにというのはそれほど間違ってないとは思う。
が、せっかくの大吟醸のメリットをわざわざ消しているような加工感がある。飲みやすさを追求するあまり、長所も消してしまったというか。あまり良い喩えではないが、ヾラスをさらさらの液体にしたらこんな感じなんだろうなという。それも硅砂ガラスでなく鉛ガラスの。喉ごしは悪くないし、甘口の日本酒のようにベタベタした後味はないのでそれは評価したい。が、日本酒に付き物のえぐみはちょっと強め。飲んでいる最中は気にならないが、喉を通ったら後口にそのえぐみが残る。とはいえ、それは出来の良い日本酒でも避けがたいものではあるので程度問題の話ではある。
正直なところあんまりリピートしようという感じではなかった。時間が経って思い出したのだが、これ20年以上前に飲んだ白牡丹の本醸造によく似てる。白牡丹の方は旨味は少なめだが、喉越し良くスッと入っていた感じかな。値段は白牡丹のほうが遥かに安いからわざわざこれを買うこともないだろうが、そもそも白牡丹の本醸造が昔の味を保っているとも思えない*1のでなんとも。
*1:もちろん自分の味覚にも自信はない。