きびなご、ほうたれいわし、あんこう

 きびなご、ほうたれいわしは三日ほど前、あんこうは本日。



 @250円。一袋にはいっているのだが、きびなごとほうたれいわしをわけるのがめんどくさくてまとめてうっているという形。

 どちらも同じような形をしているのでわかりづらいかと思うのだが、並べてみると違いはわかる。うろこがあって表面が傷んでいるようになっているのがほうたれいわし、筋のようなものがはっきりしているのがきびなご。ネットで調べてみると、ほうたれいわしはカタクチイワシの幼魚だが、きびなごはニシンの仲間らしい。

 手開きで刺身にする。見てわかるとおり右がほうたれいわし、左がきびなご。ほうたれいわしはやわらかくて味が濃い感じ。きびなごは弾力のある身質で、そこまでというわけでもないがどちらかというとサヨリに近い食感であっさりめの味。いつもならゆずだとかかぼすのようなものを使うのだが無いのでレモンと醤油で食す。
 残ったのはから揚げにした。日が経ってしまっていて臭うの何の。小魚はやはり足が速いというか、スグに食べるのがよい。本当はすぐに食べるつもりではあったのだけども、最近眠気が酷くて食を抜いてしまうこともあってなんとも。



 あんこうを買った。@500円。前にもアンコウを買ったことがあるのだが、そのときはもっと小さくて300円ほどだったと思う。本当はほかの魚を買おうと思ったのだけども、かつおが半身で500円だとかちょっと高かったので量が多いと思われるこれにしたのだ。

 腹が膨れていたので、おそらく抱卵していると思い指定してまで買ったのだがなんと腹いっぱい小魚が詰まっていたゞけという…。ちなみに中身は取り出して腹袋は食うのだ。

 これは身の部分。画像からはわかりにくいが二重構造になっていて、表面を柔らかいものが覆っている。

 手で剥けるが、注意深くやらないと中心部の身が崩れてしまう。といっても包丁で外側の身を削ぐわけにもいかんしなぁ。

 あらの部分を煮付けにする。いわゆる鮟鱇鍋に近い料理というわけだ。さばいているときは結構身がついているように思うのだが、煮込んでみると溶けてしまったのか可食部は少ないような感じ。ちなみに皮も食うし、先ほどの胃袋もきれいに洗って食う。もちろんアンキモとして肝も食う。なんか肝が本体のような感じ。皮もゼラチン質で見た目を気にしなければとろけるような感じでうまい。

 本体の身は刺身にして食う。身が柔らかくてちょっと切るのにコツが要る。早々難しいというほどのものでもないのだが、とりあえず包丁が身に入るまでが大変なだけで、切れ込みが入ったら案外スッと包丁は通る。
 味は若干甘みが感じられてうまいのだが、なんというか、食べてしばらくすると舌がピリピリする。酒で流すのだがちょっと残念な感じ。癖もなく本当に旨い部類なんだけどなぁ。なので、刺身として全部食べてしまうことはせず、味噌汁を作って投入。弾力のある食感で旨いわけだが、なんか刺身になるものをわざわざ火を通すのはもったいないという気持ちがどうしても拭えない。が、あんこうは素直に火を通すほうがうまいという気はする。さすが鍋が代表的な調理例として挙げられるのも無理は無い。