月がきれい 第13話

 前回の予想に冒頭でダメ出し。
 そっか〜、そうだよな。物語のセオリー的にはそっちだよな。しかしエピローグでダメ押しまでするとは思わんかった。まぁ確かに続編はやらんよなとは思ったのだが、高校で千夏を交えたドロドロの展開だとか、ちょっと描写があったが大学でのドタバタなんかとか、いわゆるメロドラマとして続編を作ることは可能なんで、この作品の評判如何ではということも利益回収の手段としてという可能性も考えはしたんだけど、さすがに冗長ではある。
 しかし私生活をなろうでUPとは勇者だな。ハメ撮り動画というのは言いすぎだが、プライヴェートを公開するわけだろ。そりゃ設定を変えてはいるけど、読者としてはフィクションとして楽しんでいるからよいけれど、現実を反映したものを作品としてUPするというのもヘンな話居心地が悪い感じはする。二人の通じ合いの一つの可能性とかルートゝして新しい形を示したんだと思うが、正直なところどうにも自分には気恥ずかしさというか、ちょっと行儀の悪さを感じてしまった。
 こうやって視聴し終わってから初めて気付いたところではあるんだけど、安曇が純文学を目指していながら、ヽノベを薦められていろいろな心の変遷があって、ラノベも表現の一つと納得していく姿は、この作品のあり方のメタ表現にもなっていてちょっと面白かった。
 作品の出来としてはいやまぁ手堅いところを押えてきたよねぇといったところで、文句をつけるところもないのではあるが、いろいろ配慮も感じられて、突き抜けてないのは仕方がないとしても、ちょっとぼんやりしてるかなとは感じた。が、そのボけた感じがちょっと文学の薫りに似たようなところもあって、そしてそれもスタッフは狙っていたのだろうから、うまく〆られたんではなかろうか。