恋と嘘 第1話

 なんか出オチというか、もう今回で話が終わってなくね?。
 ちょっと気になって冒頭部分を何回か見直してみると、ヘンなところが多い。アイドルと平凡な大学生は16歳でなく、結婚直前に相手が決まったような感じだったし、今の人口ピラミッドとあの世界での人口ピラミッドが比較されるシーンがあったが、おそらく政府が40歳以上、特に団塊の世代を何らかの形で殺してるんじゃないかと思われる形だったし、もうツッコみどころ満載。なによりおかしいのが、16歳で相手が決まるという制度なんだったら、それ以外の相手には目もくれないよう個人の感情に制限をかけるシステムになってなきゃそりゃ文句も出るよというか、破綻するだろということ。つまり、厳格な貞操教育がなされているとか、男女別の教育制度*1が組まれているとか。16歳といえば、男女とも第二次性徴期はほとんど終わっているから、生物としては子作りに向けて身体は成熟しており、人によって差はあるが大抵恋愛に関しての衝動が大きくなっているはず。そんな時期に自由恋愛の抑制をせずに勝手に決めた相手だけ見てろってのはうまくいくはずがない。穿った見方をすると、結婚相手は16歳で決まるが、結婚までは自由恋愛を許すからそれまで存分にやりたいことはやっとけよという風俗になっている可能性があるけど、さすがにそんな裏のある物語にはしないだろう。
 まぁ視聴対象にするかどうかを判断する段階ではいろいろ未知数だったのだけども、これは昨今の少子化という社会問題に切り込んでいるというのは間違いないだろうし、それはともかく管理社会の是非だとか、もっと深く切れ込むテーマも内包されるだろうなと思って割合注目はしてた。が、この初回を見る限り、昔昼ドラで流行ったような親の決めた許婚以外に好きな人ができて…からのドロドロの恋愛模様の亜種なんだろうなという気がする。要するに禁断の愛を描くだけのメロドラマでしかなくて、政府が決めたとかそんなのは単に背徳感だとか二人の恋を燃え上がらせるためだけの単なる燃料でしかないという可能性のほうが大きいのでは?といった印象が強い。
 とまぁなにやら自分の中では先行き怪しい感じがするが、少女マンガ原作っぽい絵柄だし、別に自分の勝手な思い込みで社会問題が織り込まれているって想像したというだけなんだから別に構わないというか、違う視点が得られるかもしれないしで、しばらくは様子見というか、平凡に終わってくれても構わないというか。

*1:昔はよく見られた男子校・女子校という棲み分け