終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 第6話

 まさかヴェトナム帰還兵が元ネタってことはないよね?。
 17種のケモノとかもったいつけるねぇ。あとから明らかにするんだろうけど、現段階ではどっかで見たような設定のつぎはぎのように見えて謎の先が知りたいというモチヴェーションがそんなに大きくない。妖精の設定もお涙頂戴を引き出しやすいようなご都合主義設定のようにも思うし、幼い見かけだからアフリカ少年兵のメタファーなのかという見立ても難しい。小さな幸せを実現するためにはマクロな視点が必要ってのはまぁ現況からすると無難な組み立てのようで、しかしまだ主人公がその任に堪えないというのが今一説明不足というか。泣けはするんだけど、やはり過去の似たようなエピソードの援用であって、今のところはこの作品が持つ力というよりは、作品の力が足りないから感情のスイッチを押させてなんとか持たせている感が強い。後半からそれなりに面白い構造を見せてくれるのならこれも仕方がないとは思うが、そのへんどうかな。逆に拝借しているのが現代の後進国の社会問題にもつながるものであって、単にお涙頂戴のために形だけというのなら論外ではあるが、それに関する見識が原作者にないとはとても思えないので、なんらかの仕掛けをほどこしていると期待するしかないが。
 あとちょっと演出過剰っぽい感じがもったいない。受け答えに飄々としている部分があって、それと単純な物理バランスをとっているのかな。そうだとするとそのバランスのとり方がちぐはぐのように見受けられるのだが。期待の持たせ方はそれなりかも。ドンくさい感じなのは初見でそうなのだが、これが原作の持つ雰囲気なのかアニメスタッフによるものなのか判断が出来ないのでそのへん自分は見誤ってるところがありそうな気はする。