んHKラジオ もう経済評論家が呆れてた。

 この選挙は将来自分に降りかゝってくる災難を思えば苦虫を噛み潰したような思いしかないわけだが、他人事ならこれほど面白いものはないと思ってた。個人的に今回の選挙は、当然自民盗公明盗はいうに及ばず、公式野党や衛星野党の維新、都民ファーストにも入れなかったが、さて立憲民主に入れるかどうか迷った。小選挙区では立候補者がなかったので選択の余地がなかったのだが、比例で入れるかどうかのところ。自分の選挙区は確かに自民が強いところではあるのだが、先の政権交代よりも前に共産ではないが自民盗系列ではない野党候補が当選していたこともあるので、凄く難しいがやりようによっては自公から票をもぎ取れないこともないという地域ではある。
 前置きが長くなったが、内橋が言ってたのは意訳すると、自民は消費税増税を公約にして選挙を戦ってたのにその自民を大勝させるとかバカなんじゃねーの、といったこと。これは自分も思ってた。自分はTVを見ない(ブラウン管時代の地デジが写らないのはダンボールにはいってる)ので、他局のはネットで親会社の新聞社の記事をザッピングする程度なのだが、アベ友が会長に据えられているんHKラジオですら、今回の選挙では割と自民に批判的だなという印象だったので、なるほどその国の政治レヴェルは国民の民度によるというのが実感できたという次第。台風で投票率が落ちていたが、本当にアベ政権に怒りがあるのなら無理矢理にでも投票に行くだろうし、昨今地方の議席数が減らされて都市部の票に重みが増しているが、都市部は人口密度の関係から天候の影響を地方よりは受けないので、やはりアベに対する反感が大きいのならそれが獲得議席数に対して少しでも影響はする。もちろん投票に行かなかった層にはアベの支持層もいるだろうから、結局現状に満足している層は多いんだろう。但し、先の政権交代時には、無党派層が揃って民主盗に投票してそれが実現したので、やはりやりようはあったはず。
 今回のマスゴミのあり方で面白かったのは、自民盗が言ってた消費税の使い途に対するウソを何処も触れていなかったこと。ブコメでも述べたが、もともと5%からの消費税増税は三党合意で、増収分はすべて社会保障に使うという約束があったはず。それをどこのマスゴミも、驚くべきことにかなり自民に批判的なところも一切触れておらず、アリバイ的に「そう自民盗が言ってます」という体裁をとってはいたが、“もともと借金返済に使われる予定だった増収分を教育にまわす”というウソを垂れ流してた。
 これは普通に考えたら、国会で何度も繰り返して述べられていたことであって、確かめればすぐにウソだとわかることなのだから、極めて不誠実な態度と言わざるを得ない。しかし、これはちょっと考えてみると、自民盗による指示なんだなというのがわかる。それもかなり強烈なもの。
 先の大戦報道規制に対する当時の放送関係者の感想に、旧日本軍とGHQのどちらが規制が厳しかったかというのがあって、それは社会主義者特高警察を使って虐殺までしてた日本軍ではなく、GHQのほうであったという文がそこそこ見つかる。それは当局が規制しようとする情報を、日本軍は好意的に表現すれば報道させてくれたが、GHQはいくら好意的に取り扱ってもとにかく一切報道してはならないという態度だったからというもの。つまり終戦を境に昔の日本では意識されなかった報道コントロールが学習されて、それが特権階級側の報道態度に取り込まれたということ。それが今回の選挙では消費税のもともとの使い途についてゞあって、個人的にはあーやってるやってるって感じだった。はてブでは自分だけでなく、自民盗が消費税の使い途についてウソをついていると気付いていた人(※)はたくさんいたのだが、結局はてブに影響される庶民の数は極小なのでそのへんなかなかといったところ。なんといってもマスゴミの力はマスというだけあって凄まじいと思った。聞こえないところで大声で叫んだとしてもそれは無いのと同じ。まさに1984の世界である。
 内橋は消費税増税を掲げた自民盗を大勝させて庶民はその結果に苦しめられるだろうというだけでなく、トランプが来日するが、FTA交渉で日本は煮え湯を飲まされるだろうと予言してた。んHKのアナウンサー達も、出口調査をやって開票時刻には大抵結果がわかっていたのか、大抵うんざりした雰囲気が感じられた。まぁすべての職員ではないのだろうが、アベ友が会長に据えられて睨みが利いているにも拘らず、ある意味危険を冒しているといってもいゝぐらいでアベ批判気味に報道してきたのに、なぜ愚民共は自分の首を絞める絞首刑用の縄の準備を自分でしようとするのかぐらいの落胆は感じられて趣深かった。仮に少子化対策をやらなくてはならないにしても、そのために税金を使うのだったらそれは庶民の財布にとって負担にしかならない(対策に10円掛かるのだったら10円国に渡して対策させるのではなく、自分で10円使って対策するほうが目減りしなくてマシ)のに気付かない朝三暮四の輩なんだなというのがわかる。
 ブコメでは自民盗は支配体制の確立に謀略を使いまくってるよというものを残しているのだが、こういう「事実を意図的に隠さなくても触れないだけで埋没させる」というのはかなり軽度のものであって、もっと酷いことがなされてる。こういうのは歴史に触れたちょっとした書物を読めば学習できることではあるのだが、意識が日常に埋没しているだけでなく、娯楽に振り向けられている(いわゆる3S政策と呼ばれるもの)庶民が大半だろうから面白いように謀略に引っかゝってくれるんだろう。確かに戦前戦中の軍国体制は虐殺を伴うものであったから、それは弁明の余地もないことではあるのだが、それでも当時は歯むかう人間もなんで同じ日本人なのに共同作業できないんだみたいな一体感が招いた悲劇というものが感じられるのだが、子鼠劇場以来の自民盗それも今のアベ政権で肥大化したのは、国民をもう同じ日本人としてみなさず、淡々と切り捨てゝいる感覚が見て取れるのでなんともやりきれない。それは10年ほど前にチェーン店のバイトが「もう人間として扱ってくれず、管理職が出世するため(会社が成長するため)の燃料」と嘆いていた感覚。奴隷ですらないんだよね。自民盗はもうとっくに国民をそういう扱いしてるのに、そしてそういう風になってしまったことにあきれ果てゝ例えば谷垣だとか自民盗の実力者ですら引退しているというのに、それでもまだ搾取されているという現実から目を背けて自民盗に投票してしまう貧乏人が多数いるのはなんともしがたい。まさにシャブ中患者がシャブを切望する姿そのもの。個人的には枝野新党に期待もし、とはいえ、これまたブコメで繰り返しているとおり彼は政権交代時の消費税増税しない公約を破ったことに対する反省をなんらしてないから、反自民勢力で道具として使う以上の期待をしてはいけないんだなという立ち位置でいる。彼が裏切れば国民の政治不信は一層高まるだろうし、そうなる以前にこの日本はもう終わってるので、せめてこの混乱期に野田前原*1のような自民盗による正統野党破壊のエージェントを迎え入れることだけはしないで欲しいと望むばかりである。
 ちなみに、比例は自公維ファだけでなく、立憲民主にも投票しなかった。結果的にではあるが候補者名簿での人数が足りなくて自民に議席が与えられるというあの間抜けっぷりに加担しなくて良かったというほっとするやらなにやら残念なことになった。枝野はこの混乱期に党首になって気分が昂揚しているのかまったく周囲が見えてない。自民盗公明盗が犯罪行為も厭わない無法者なのに、全然そのへんしたゝかさというか狡猾さが足りない。

*1:野田前原はもう正体がわかりすぎるほど明らかになったので、立憲民主に潜り込む(調略する)自民盗のエージェントは彼ら以外になる。