タクト#5
主席指揮官とやらと会う話。この主席指揮官とやらが外形的にいけ好かない造形なのだが、これがよくわからんところで、ムジカートを武器扱いしている割には、自分の相方を雑に扱ってるようにも見えないし、扱っているのが武器なのだとしたら指揮官として求められる能力は、いわゆる攻撃に関するステータスの高さなどではなく、部隊運用のマネジメントのはずなので、スノッブに見せかけといて見せてないだけで特異な才能を持ってるとかそんなのだろうか。
で、ゲストキャラがゲストキャラなら、主人公も大概人間性に難があるのでこれもどーすんの?みたいな。音楽だけ秀でていればという今回のセリフに象徴されてはいるんだけど、フツーに考えて彼の成長物語になっているはずで、ただ個人的には彼がこれからなんか試練にあって心を折られるとかつらい経験をしても、果たして自分は主人公に感情移入できるんだろうか?、自業自得ぐらいに思いやしないかとなんか先行きがよくわからんところ。海外は教育においてあまり叱りつける習慣がないというのをネットでよく見かけるのだけども、それで他人と衝突が起きたらどう折り合いをつけるのか、叱るというのは自分が悪い、もしくは悪い可能性があるという自制を促す効果があり、まぁいわゆる褒める教育というのは自尊感情は育つのだろうが、何か失敗したときに「自分は悪くない」と思ってしまうので、そのへんの抑制をアチラではどう教育してるんだろうとは思うのだがそのへんはちっとも流れてこないので、その個性と個性のぶつかり合いが今回衝突するという形で提示されてたのかもなとちょっと思った次第。まぁ作品スタイルとして海外展開も視野に入れてることは間違いないだろうし、その海外とやらもアジアではなく北米方面だろうなとも思うので。まぁ今回もバトルシーンはキレがあったし、なんとなくアメドラのような雰囲気も感じるし、案外あちらでヒットしてもおかしくないような気はする。
あと今回音楽は今一よくわからんかった。最初のバトルシーンは効果音だけでBGMなかったし、途中入っていたBGMも何のアレンジか思い当たるものがなかった。新登場の野良キャラも、今回合流するのかと思ったら放置プレイだし、もしかして前にこのゲームは複数のキャラをユーザーが所有するのかもと思ってたのだが、そういう形式なのかどうか今回では判断できませんでしたという。
衆院選の各政党別総獲得票数が出た。
今回の衆院選はチョーがつくほどオモロかった。まぁ自分自民盗の搾取政策には最初っから反対だし、今回の選挙でも無駄だと分っていていちおう反自民の立場で投票してたから、文句の一つでもいう権利ぐらいはあるだろう。いろいろ切り口はあるのだが、個人的に一番信用が置ける数字はこの政党別総獲得票数で、発表をずっと待っていた。正確を期して時間がかかるのは分るのだがそれにしても遅い。総務省が一番早く発表するのかと思っていたが、自分は結局Wikipediaで一番早く目にした。
政党 | 今回(2021) | 前回(2017) | 今回比例 | 前回比例 |
ジミン | 27,626,157 | 26,500,722 | 19,914,883 | 18,555,717 |
創価 | 872,931 | 832,453 | 7,114,282 | 6,977,712 |
立ちんぼ | 17,215,621 | 4,726,326 | 11,492,115 | 11,084,890 |
絶望 | 11,437,601 | 9,677,524 | ||
威信 | 4,802,793 | 1,765,053 | 8,050,830 | 3,387,097 |
狂惨 | 2,639,708 | 4,998,932 | 4,166,076 | 4,404,081 |
で、自分がいつも気にしてるのが自民盗の総獲得票数。これ、実は今までアベが政権に復帰してからずっと減少傾向だった。政権交代時と比較してもそうなので、旧来の自民盗支持者ですらアベを嫌っていたことになる。なので、今回の逆風で、端的に言えば増えているのか減っているのかが注目ポイントだった。結果は上記の通り。増えていた。
立民も増えているように見えるが、前回は絶望の盗との関連があるので読みにくい。比例を比べてみるとあまり変化はないが、やはりこの時絶望の盗にいた議員が、民民など他の党に流れたが、立民にも合流したので評価しづらい。
マスゴミの予測や選挙後の結果分析で、従来自民盗に投票してた層がジミンに見切りをつけ、というかお灸をすえるという批判票として維新に流れたとあった。自分としてはこれまで自民盗の票は減り続けてきたのだから、岩盤支持層ギリギリまで詰めていたはずであり、それらが今更他党に流れるのもオカシイという気はするのだが、本拠地の大阪で維新は、立民だけでなく自民盗の票も食って創価党とのフルハウスを決めたのだから事実だろう。
となると、では自民盗の総獲得票数が増えたということは、維新に流れてもなお票が自民盗に流れてきたことであり、これはなかなか反自民としては厳しい状況だというしかない。本来自民支持者でも何でもなかった層が政権交代時にはこぞって旧民主盗に雪崩れ込み、消費税増税しませんの公約破りをしてそれらが一気に剥がれ落ちたわけで、それらは安倍政権時には決して自民盗には見向きもしてなかったのだ。そして今回岸田に変わり、旧民主盗に見切りをつけ、本格的に自民盗に投票したと考えるしかない。結果としては微増だが、維新に流れて行った分を補っているから、無視できないというか、脅威に感じなければいけない数字。どれだけ自民盗から従来の支持層が流れて行ったのかは暗数として把握しづらいから脅威を感じづらいのもしんどい。
さて、こうやって終わってみたら自民盗の選挙戦術もなかなかよく考えられていたことがわかる。アベが政権を岸田に禅譲したがっていたのは明らかだったから、スガを間に挟んだことの意味が今回はっきりした。というのも、仮にアベが仮病で二度も政権を放り投げた直後に岸田に禅譲していたら、岸田は当然五輪をスガ同様強行してたし、なら感染爆発も岸田政権時に暴発していたことになる。そしてアベがコロナ禍を奇貨として火事場泥棒を働いていたように、スガ同様岸田も火事場泥棒を継承してパソナやデンツーに税金を横流ししてたわけだ。そうなると岸田が今回そのような状況で選挙に向かっていたらこんな大勝が得られてるはずもない。この場合よりもっと可能性は低いが、アベが仮病で政権を放り投げず、当然火事場泥棒も続けるし五輪で感染爆発を彼が引き受けていたとしても、岸田がアベから直接政権を禅譲されていたら、アベ色がキツくてやはり大勝できていなかった。自分がいつもブ※で言ってる通り、スガはちゃんとリアクティブアーマーの役目を果たしたわけだ。見事というしかない。民民は旧民主系を分裂させるための謀略政党(旧社会盗における民社盗の役割)だし、維新はむしろアベ直属の衛星野党なのだから、自民盗、それもアベにとっては維新に票が流れるのは痛くもかゆくもないハズ。コロナ失政で強烈な逆風が吹いているのは、汚職政治屋甘利や石原が小選挙区で落選しているのだから間違いない。なのにその楽勝パターンで立民は議席を減らしたのだから、アベは笑いが止まらないだろう。今回こんなにジミンに逆風が吹いているのに、枝野は次のステップのための選挙などと言っていたのだからお話にならない。というか、枝野は前に党の分裂騒ぎの時に前原に党費を持ち逃げされ、にっちもさっちもいかなくなっていたときに、野田佳彦を通じてアベからカネを融通してもらっていたのだから、最初っから今回の選挙も自民盗を勝たせるために行動してたと考えるしかない。選挙がこの時期にあるのはもう何年も前からわかっていたのに東京八区では候補者調整でゴタゴタしてた。もう何か月も前に終わっていないといけないことだし、あとかられいわに苦言を呈する形は言語道断。自民盗なら対立している姿を見せたりしない。それは枝野ぐらいの役職ならわかっていること。わかっていてわざと不利なしぐさをしていたのだから、もとから枝野とアベはグル。選挙区でもそれが有権者に見透かされていたから党首なのに開票がすべて終わらないと当選が決まらないほど僅差勝負だったのだ。
自分はれいわに期待していたのではあるが、いくら議席数で躍進したといってもお話にならない。やはり先の参院選で障害者に優先的に議席を譲ったのが痛かった。今回リベラル陣がフェミ主張を軸に据えて、中間層が見捨てられたと有権者に判断され見限られたように、れいわも中間層にお預けを食らわせておいて障害者を優先した。ただ、今回それが功を奏して山本太郎がなけなしの議席を全部譲って障害者のために立ち上がってくれたのだから、次の選挙ではその恩に報いようとなる可能性もあった。だが、総獲得票数は20万程度。とても障害者(支援)団体が恩に報いてくれたという数字ではない。だが、立民や共産と違い、これは次につながるとはいえる。また次障害者が議席を要求したら「おじいちゃん、もう議席は最初に全員分食っちゃったでしょ」で黙らせることができるから。今後は別に障害者を排除するわけでもないし、メインボリュームである、アベに中間層から突き落とされたかつての中流に正対して主張を行うことができるのだ。立民はもうダメ。庶民のことを考える議員は立民を見限ってれいわに合流すべき。もちろん枝野や野田佳彦は拒絶。でも本当なら前回である程度存在感を全国に示し、維新がこれだけ議席数を伸ばせたのだから、今回あたりは議席数二けたにはのせて、これから勢いよく躍進する状況になっていないといけなかった。なのにアベによるリベラル層包囲網が維新の躍進で完成されてしまった。フランソワ将軍が退路を遮断してドイツが大勝したタンネンベルク包囲戦を彷彿とさせる。可能性が全くないわけではないが、枝野がいまさら降りたところで立民が躍進する可能性はほぼ0。共産との共闘をしぶっていた立民より、れいわにリソースを集中した方がまだ可能性はあるが、この状況ではそれも難しい。