冴えない彼女の育てかた ♭ 第7話

 今までがageageだったからこれからはgdgd展開になるのか。
 これで残り話数が4だから、なんとも微妙なところ。普通だと冬コミで顕在化したトラブルの解消に使う分しか尺はないと見るべきなんだろうが、冬コミでの成功を真ん中にもってきたからな。第3期決定という気もするが、そうだとしても間が空くので中途半端に3期の内容まで深く切れ込むわけにもいかんから、いちおうこの第2期で取り扱っているテーマを丁寧に描くという基本線はあるだろう。
 次のゲームを作るというふうな流れに自然になっていたが、そもそも安芸が第1作目を作るきっかけとなったのは、加藤との出会いなのであって、そういう彼の心に湧きあがるもの抜きに第1作が売れたからって安直に第2作目を作ることにしてもよいのかねぇ…と思ったら、その辺抜かりは無かった。
 そうそう、第1話の感想から主題歌について書こうと思っていて、いつも忘れてしまってた。OPの出来がこれまた第1期と同様なかなか良い。反面EDがそのクォリティに達してないとまではいわないが、第1期と比べると物足りない感じがする。
 OPはこれから展開する物語に期待感を持たせるために視聴者のリズムを前向きに整える必要があって、それが例えば疾走感であったり、このようなラヴコメであれば切なさで視聴者をあおったりするわけで、それが第1期・第2期とも考えられてる。第2期OPでは切なさ感は少な目ではあるが、うーん、なんというか音符の置きかたが凝っていて面白い。
 EDだが、第1期は話を視聴していろいろ頭に溜まったものを洗い流してくれるような爽やかさがあって、よく考えられていると思った。対して第2期は、大人の事情というかアイドル売り出しのための枠になってしまっていて、作詞は第1期と同じで作品の内容を踏まえたものであるのだが、曲調に意図が感じられなくて一段落ちると感じてしまった。歌い手も下手というわけではないのだが、第1期は発音が明瞭で聞き取りやすかったのが、第2期では耳を凝らさないと何を言ってるのかわかんない。監督なりはこだわってこの作品を作っているというのが窺えるのでもっと良いものと考えていてもおかしくないが、とはいえ、アイドル売り出しに協力せざるを得ないのはそこに資金的な理由もあろうからあまりそのへん突っ込んでも仕方がなさそう。