霊剣山2 第10話

 聞宝と大明国の官僚のねーちゃんとは結構お似合いかも。
 主人公の設立した新興宗教が大明国の公認を得たが、霊剣山の長老に呼び出され、自ら神明裁判らしきものを受けると宣言するという流れ。ネット小説の筋書きは知らないのでなんともだが、あと数話なので風呂敷を畳みにきたというところ。主人公のやったことが周囲に認められるかどうかは個人的には話の推移としてどうでもよいことではあるんだけど、なにか企画を立てゝ実行するからにはそれなりの周囲の評価が必要ってことであれば、それは社会的なものゝ描写ではあろうから、まぁ一つの必要とはいえる。でもまぁガンツ先生にロボコンが採点されるってのはシーンとしては子供向けであってやはり微妙かな。
 その神明裁判にしても、日本だったら身を清めて精神統一ってのが思い浮かぶが、この作品だと成果を評価してくれってスタイルなのか。ある意味精神統一ってのは自分の心持を通常とは違う状態にするってことだから、それはある意味自分の心に対する欺瞞といえなくもない。この作品で言うところの成果を見ろってことであれば、心の持ちようはともかく、成果が正しく実現されていれば問題ないだろってことで、これもある意味割り切った考えではある。別にこれが悪いってことではなくって、じゃぁ正しい(とされる)心で実現された結果がどうしようもないことだったら、そのほうが悪いだろってことになるわけだ。すなわち地獄の道は正義で敷き詰められているってことは往々にしてあることであって、こういうのも正しいとまでは断言できないまでも一つの真実の形ではあると思う。