ハイスクール・フリート 第10話

 赤道祭なんて初めて知ったよ。
 うーん、こういうサイドストーリーのほうが楽しめてしまうなんて。どうせ海軍よもやま話系統のお話を拾ってきて加工したんだろうし、そのへん如何にもありそうのものばかりではあるんだけど、だからこそあまり作り物っぽさがなくて「あるある」モノとして楽しめる。
 いきなり祭だと言い出されてもそんなスグに盛り上がれるかっというところとか、誰かゞ取り組んでそれなりに準備が進めばなんとなくやんなくちゃならない雰囲気になるとか、出し物はグループでやるんだったらメムバーが共通して意識統一しやすいものといえばそりゃ科の職務内容が元になりやすいわなとか、メムバーの趣味が合ったらそれで意気投合することもあるよねとか、いくら周囲が海で空間的に広々としても艦内は人の構成が変わらないからある意味閉鎖空間であって、祭のようなガス抜きで発散することも重要だよねとか、日本型企業でいえば忘年会あたりに通じるものがあって、それなりに生暖かく見守れる回だったのでは。
 設定がおかしいとか、いびつな世界観は関与しないから、気に障る要素が排除されるというのも良い方向につながったのだろう。いやまぁストーリーとは全く関係ない*1のでこんな寄り道回やんなよという視聴者がいても不思議ではないが。

*1:とはいっても海の仲間は家族という明乃テーマにはずっぽし嵌っているが