南鎌倉高校女子自転車部 第7話

 いつのまにか学年対抗の様相に。
 なんか残念な感じ。おそらくこれを初見の視聴者はこれをレースの入門にできるんだろうけど、結局のところ弱ペもろんぐらいだぁすもあるから、後発の謗りを免れない。
 難しいところだが、原作者はまさに目の付け所はよいという感じはするのだが、なんか恵まれてないなといったところ。弱ぺは2008だが、別に先行作品としてシャカリキ!もあったわけで、じゃぁろんぐらいだぁすは、漫画でなく長距離専門同人誌としてのLONGRIDERSは2011、そしてコンセプトブックとしてのこの人の薄い本(別にモロだしエロではない)は2010だから、女の子が自転車に乗ってあれこれっていうことではこの人の作品のほうが先行してる。鎌倉って舞台はおそらくファッションとしての選択だろうし、鎌倉を選んだのであれば、ではレースはどこが主催すんの?といったところで、鎌倉なんて土地がないんだから観光以外の産業がおいそれとあるはずもなく、だからこそ公共機関がやるしかないってのはある程度リアリティがあるんだよな。が、形になってみるとなんともしょぼいことに。
 今回の話だって、こういうことが現実にありうるのか?という疑念を「百歩譲って」許容したということの連続の上に成り立っているような感じがして、そのへんなんとも苦しい限り。難しいんだけど、夢を夢として受け入れる覚悟の上に視聴するのなら、まさに目の付け所に注目すべき作品であって、リアリティやドラマ性に期待するのはちょっと酷なのかも。せめて企画の立案段階が半年早くてろんぐらいだぁすより先行してアニメ化されてたらもうちょっと評価されてたんじゃないの?という気はする。原作者はもともとアニメ絵のような画風なんだからそのへんの障害はなかったと思うんだよね…。