氷菓 第7話

 今回はフック自体がよかったな。
 首吊ってる影だからなぁ。とはいえ、この作品ならではというか、首を吊ってるからといっても、人死にであることは絶対ないというのがわかってるだけに、じゃぁなんでそういうことになってるの?という謎解きへの流れがスムースでよろしい。主人公は何度も枯れ尾花と言ってるし、ヘンな話視聴者に身構えさせない作品の個性が受け入れられる層にとってはツボに入る感じなのかな。探偵モノにありがちな、事件の真相を真犯人に問いただすってこともないので、主人公の推理が正しいか違っているのかはわからないが、別に違っていても話のネタとして面白かったらきっと当事者達もよい時間つぶしと喜ぶってなもんで、それは視聴者にとっても同じだろう。
 まぁ謎解きよりは、主人公に自分を重ねて千反田とのドキドキを楽しむのがこの作品の本筋なので、それが肌に合うか合わないかで作品全体の評価は変わるだろう。ホント、本命30代以上、もうちょっと20代以上の誰でも青春のトキメキで惹きつけるというスタイルは、まぁ京アニの目の付け所としてはちょっとめずらしいんでないかな。原作はおそらくそういうところも重視してるだろうけど、アニメよりはミステリ寄りなんだと思うが、原作未読なのでこればかりはなんとも。