ハイスクール・フリート 第12話

 やっぱり最后の着底は続編無し宣言?。
 うーん、実は最終回としてはこんなもんでね?という。少々の無茶はむしろ視聴者を驚かせる必要性からするとある程度許容されるものだし、むしろ無茶度は抑えていた感じ。噴進弾は当てるのか?と思ったら煙幕代わりで逆に面白いと思わされたぐらい。
 前回の視聴で思ったことなのだが、まぁどう考えてもガルパンの艦これ人気にあやかりたい版っていったところで、実は突飛さにおいてガルパンとそんなに違いはない感じなのに、これはなんでこれだけダメに感じられるのかというところ。
 設定なんだが、やはり日露戦争以降戦争目的ではないということを示すための艦隊作りって、そりゃ46cm砲搭載艦なんてそういう設定では作らないでしょ。ということで、登場艦艇の存在意義が感じられないような設定がまづNG。ブルマーが救助目的なのに、その実習艦として戦闘艦艇を使うのも以前述べたとおりありえん。やっぱり、軍艦を出したいという動機があるのに、それを可能にする世界観の設定に失敗してる。
 あと、ドラマ部分の艦長の家族コンプレックスと親友との友情の折りこみも不十分。ガルパンがそのへん気にならなかったのは全体的な構造をスポ根にしてしまったから、既存のエピソードの組み合わせで特に問題はないとしてしまったのがよかったのだろう。ある意味独自のドラマを描かないことで回避したというところか。ところが、この作品だとその艦長の動機の部分が中途半端に描写されてそれがまた出来が悪いので評価を下げてる。
 まぁある意味突き抜け度がこちらのほうはどれもこれも中途半端だったというところか。但し、キャラの性格付けは割と面白い感じではあったので、なんかもったいない気はする。この設定だと、別に自動化の程度をもっと高めればこんなに人は要らないんじゃないかとは思うが、軍艦は人が動かしているんだというところは感じられる。まぁ何にせよ、軍艦のCGモデリング海上(軍艦)生活のトリビア部分ぐらいしか見所はないのかなと思っていたし、その部分は十分とはいえないまでもよく織り込んでいるな程度には楽しめたので、そこは救われるところかも。
 なんかこう、おそらくスタッフ自身もこれでは人気は出ないと思っているのか、設定や筋部分は投げやりでも、キャラにはそれなりの愛情を持っているのかなぐらいの感じ。雑破業とか連れてきてまとめさせたらこれほど残念なことにならなかったのでは。