棺姫のチャイカ 第14話

 猫で勝つとは。
 遺体に執着の無い英雄に勝ってGet!。今回の相手は今を謳歌しているようで、それはかなりうらやましいというか。英雄業は引退、働くという形をとってはいるものゝ、基本隠居でのんびりだよな。今の日本でもそういう御大もいそうなんだが、報道で目にするのは欲に駆られて人を傷つけたり痛めつけたりする権力者の醜い姿。そういうのばかりを目の当たりにするんで、こういうのを見ると本当にいるのかどうかと疑わしく思ってしまう。原作者もこういう停滞世界で格差を嘆いてみるより、いろんな生き方を示してはいるんだろうな。残念なことに、誰でもできる生き方ではないんだけど。
 白チャイカゞ、何を迷ったか、ルーツを探りに一旦遺体集めはペンディングらしい。いちおういろんな情報に操られてはいるものゝ、彼女自身はちゃんと意志を持った存在であって…というのを示すタイミングとしては確かにちょうどよい。とはいえ、雇い主がいまさら存在意義や目的の再確認って段階だと、本当なら雇われのほうは不安になるんだけどね。行動原理を雇い主に依拠してるだけに、そのへん気を遣わなきゃいけないはずなんだけど、トールもアカリもいざ解雇されて*1もなんだかんだ生きていけるって設定だろうから、そのへん深刻にならなくて済むのが良いことなのかそうでないのかちょっと迷うな。

*1:ヘンな話、すぐに遺体が集まってしまい目的達成でもその時点で解雇されるわけだからし