僕らはみんな河合荘 第5話

 同時に話し出すから混乱するんだよ。
 ついに律と宇佐が読書について話し出すの巻。唐突のように思ったが、よく考えてみると前回映画鑑賞会、今回話を作ってリレーで語り合うと、ちゃんと手順を踏んでいた。いやまぁ青春ぶち壊したいという気持ちはよくわかるんだが、おそらくこの作品のテーマだろうからなぁ。
 しかし、こゝの住人良く共有部屋に居るよな。形態からして、もうこんな下宿はほとんどなく、いわば学寮・社員寮が近いと思うんだが、基本自分の部屋に籠もるだろうから、なんとも。自分の学生時代は大家に該当する人こそ居なかったが、大部屋でうだうだすることが多かったから、学生時代を思い出してしまう。そういう共同生活をする場も特殊になってしまったような気がするな。
 背景に赤紫を被せるのはちょっと変わった感じ。もっと赤ければ恋愛ムード満点ってことになるし、やわらかい雰囲気を出しつゝ、かといって恋愛方向に振れない配色なんだろうね。悪いとまでは思わないんだけど、自分的には建物の古さが醸し出す雰囲気を味わいたいので、自然な色のほうがありがたいんだけど。