ロウきゅーぶ!SS 第11話

 二人三人で止めに来てるんなら、攻撃側はフリーがいるだろうに。
 なんとこゝに来てスポ根展開。ラス前だし確かにプレイ場面でスカッとしたいのはわかるんだけどサ。怪我をしてゲームに出られないのをなだめるのに他人を信じろだとか、いやまぁそりゃそういう感情に訴えかけるのは常套手段なんだけどねといったところ。
 なんか難しいな。バスケとはという台詞が飛び出てきたけど、描写の通りのワンマンは論外だとしても、突破力抜群のフォワードがいれば、むしろそいつを軸にゲームを組み立てるのは当たり前(そいつの攻撃とそいつ以外の攻撃の二択で相手を翻弄できるだけでも強み)だし、かといって、チーム全員で攻撃・防御するといった描写でもなかったしな。チーム全員の信託を受けたといっても、結局のところ個人プレイを引き立たせるための描写が多かったのがちょっと惜しかった。いやもちろんチームならではのプレイもあって、それはそれでスタッフがちゃんと考えた上での描写ってのはわかるんだけども。
 いやね、延長戦だとは思わなかった。というか、勝っても負けても構わないというか。
 あ〜、あと、確かに相手のよいプレイを見て真似るってのはあることなんだけど、いくら勝つためといってもそれまでの我儘な振る舞いをゲーム中に改めるってまづないことだから。そりゃフィクションだから、そういう状況を見せて美しくまとめるのはもちろん構わないわけだけど。技術的なものを改めるより精神的なものを改めるのが格段に難しいわけで、逆にもっかん達のチームはそれを今までの2クールで延々と描き続けてきたって構造があるからな。いやそういうわけで、こちら側はよくできてはいるんだけど、敵さんはそうじゃないからなぁ。かといって、相手が自滅したら全体として美しいお話にはならないって問題があって、落ち着くべきところに落ち着いてはいるんだけど。なんかもどかしいというか。