とある科学の超電磁砲S 第15話

 粉塵爆発とかは憶えてたよ。
 最弱というタイトルだが、当麻は無能力なのではなく、対能力者だったはず。ヘンな話、相手の能力をすべて無効化できるので、ある意味最強なんだよな。しかし、どうやら相手の能力で作り出された以降の事態の推移はなんともならない模様。
 いやなんていうか、ミサカ妹は力のない庶民のメタファー(18万というのはおそらく大卒の最低賃金かそんなのと思われる)で、その微力を結集して学園都市の意思の逆らうというシチュは燃えるねぇ。
 で、アクセラレータは結局のところ、官僚制(どんな悪事でも立法化して合法化すれば、命令に従うという名目でいくらでも搾取が可能。WWⅡのユダヤ人絶滅計画はその最たるもの)の側であり、学園都市の実験という言い訳をして人を殺しても罪に問われず、己が欲望をそのシステムに取り込んで利用しているわけで、っで、その学園都市自体が管理社会のディストピアというのは、もう現状の日本を表しているとしか言いようがないんだよね。しかし、結局のところそれは個人の抑圧からの解放であって決して社会変革には繋がらないのがまぁなんというか。いや御坂や当麻の活躍で社会変革できてしまったら、それこそ物語としてリアリティが無くなっちゃうからねぇ。
 というわけで、派手な演出の割にはダラダラした展開ではあるが、結構盛り上がったよ。