とある魔術の禁書目録Ⅱ 第23話

 アクセラレータ、ついに狗になる。
 しかしなんだ?、(サブ)ヒロイン達による当麻争奪戦のほうがニヤニヤできて面白いってのはどうなんだ?。風斬はそもそも利用されるまでの経緯が描写されておらず、感動の台詞のハズなんだろうけど上滑りしているように感じた。戦いの前の決意とやらで当麻と土御門の会話はあってもなくてもよさそうなもんだし、アクセラレータのアテ馬なのか、赤髪の少女の登場もとってつけたような感じがした。それよか、姫神がさといもを喉に詰まらせたのはワザとかフリなんだろうな…きっと当麻に構って欲しくて…とか、吹寄は姫神ほど素直に演技ができないんだろうなとか想像するほうがはるかに楽しい。
 さて、科学と魔術の交差がどうだのといった話だが、どうなんだろうな?。当麻の右手の効果は、ローマ正教側にも効いているし、風斬を消しちゃう*1ってことは、科学を無効にすることもできるわけだ。いわば交差ってのは当麻を仲介して行われているわけであり、そう考えると別に第1期からちゃんと提示されているということになる。
 また、科学も宗教の一種と考えると、科学も魔術も別に大差ないということにもなる。科学が生み出すものが何をもたらすのか、また宗教が生み出すものが何をもたらすのか…というかその奥にある思想ってのを考えたときに、当麻が無効にしているのは確かに絵的には具体的な科学的効果・魔術的効果ではあるんだけど、やっぱその奥にある思想そのものであると考えるべきだろう。学園都市がなにを目論んでいるのかはまだ良く見極めがついていないのだが、アレイスターは学園都市を守るという視点がまだありそうではあるんだが、人を使い捨てにしているケースが多々見受けられ、実際にそれで不幸になっている人間もいるわけだ。ローマ正教側はまさに禍禍しい意図がありそうではある。それも貧乏人を犠牲にしてだな。そして当麻はそういういろんな陣営のエゴとは逆に、そういう垣根をとっぱらって助けを求めている人を助けようとしているってのは、共生という立場だろう。まぁそんなわけで、あんまり科学とか魔術だとかというのに大きな力点はなさそうである。

*1:ビリビリの電磁攻撃も無効化できる