シリーズ セカンドシーズン 第1話

 阿良々木が喋らなくても、充分説明臭かった。
 どうやら戦場ヶ原と羽川とをサシで語らせるために阿良々木を退場させていた模様。前に戦場ヶ原が羽川に頭が上がらないという描写が何度かあったのだが、そういう雰囲気ではなかったな。というより、羽川は阿良々木のことをずっと好きでいてそれでいて、彼が吸血鬼になるときは彼を助け、で、前回までの猫物語(黒)で阿良々木が羽川を助けという抜き差しならぬ関係になっていながら、戦場ヶ原が掻っ攫っていったわけだから、そのような泥棒猫のような行為を羽川に対して申し訳なく思っているのかな…。
 戦場ヶ原の口調はいつも通りでありながら、羽川を助ける行為自体は普通というか人間そのもので、なんか面食らってしまう。で、同じ男を好きになったもの同士で、別に取り合いをするわけでもなく、なんか戦友みたいな間柄って描写に泣ける。
 どうも阿良々木は羽川の問題が解決するまで退場したまゝのような気がしてきた。まぁせいぜいデウス・エクス・マキナっぽく最后で美味しいところを掻っ攫って逝く程度とか。まぁ偽物語よりは期待しているというか。