緋色の欠片 第3話

 ラストの、腐女子向けサーヴィスなのか。
 よくわからんな。あゝいうのがウけるのか。自分は男としてもっとカッコよい決め台詞があるような気がするが、男と女の感性は違うようだからな。そういやキャラ造形も良く見ると、首が長いのが特徴のようだ。昔の少女漫画だとさらに首が細かったりしたのだが、当世はさすがに男の首はそこそこ太くなっている。ひょんなことで目にしてしまったのが、キャラデザがソルビアンカの人と同じ恩田尚之なこと。ソルビアンカは一度見ているハズなんだけど、その動画の一片も記憶にない。OVAだからね、おそらくレンタルビデオで借りて友人と視聴したはずなんだけど、記憶違いかも。今一度見返したいんだけど、転がってるかねぇ?。
 珠紀、部下を助けること二度目の巻。なんだろ?、今回も守護五家は何も知らされないということをぼやいてたし、やっぱり今までのあり方は日本企業の悪習を示唆してるのかな。珠紀のリーダーとしての器量は昨今の経営層・管理職批判なんだろうね。資質も能力もない経営層が自分の保身のため進んで部下を切り捨てるのに比べると、能力がないのを自覚してその末自分に出来る最大限のことをして部下を守るという対照。当然前者は描かれないんだけど、後者を描かれることで前者を想起させるという手法だよね。あゝ羨ましい。まぁ守るものは守られるに値する価値のあるものでなきゃね。頭痛とかの現象をみると珠紀は玉依姫としての覚醒を次回起こすってパターンなんだろうけど。
 五人目の登場がなんかあっさりしてたな。普通足りない状態で戦いのシーンに突入、危機に際して登場してその場を救うってのがフォーマットなんだけど、そういうのをかなぐり捨てゝきた。美鶴との関係もあまり深入りしたようなものではなく、やはり優男だから腐女子の“俺旦那”を想定して特定のキャラとのカップリングを避けたのか?。モテゝくれないと魅力がないし、モテゝしまうと自分のものでなくなってしまうという矛盾。まぁ乙女心を満足させるための配慮が随所に見られるワナ。OP絵の最后あたりではヒーロー達が全員傷ついているから、これも「想う男を癒したい」という願望を直球で絵にしているわけで。
 しかし、結構ストーリーとして抑揚もなく、目新しいところがあまり見当たらない割に、結構引き込まれている自分がいる。説明が丁寧なのも煩わしいというよりは丁寧さを感じ取ってしまうし、慎重に話を進めているように思ってしまうんだよな。上述の「女はこういう配慮にキュンってくるのね」と感心してたりするが、その目新しさを除いても構成自体は悪くないように感じた。このシリーズを見始める前は結構心配してたんだけどな。結構最初から好印象。