継げる家業があるだけマシというか。
自分が漫画のキャラになって物語をつくる編。原作を読んだ記憶を辿ると、もうちょっとけだるい雰囲気だったように思うが、テンポ良くまとめられていたのが小気味良かった。その分切実感は足りなかったようだが、もともと妖精さんのつくったまぬけ空間なので、厳しさを表現されてもしょうがない。
ようやくわたし＠中原麻衣の声がしっくりくるようになった。聞きながら理由を考えてみると、ネガティヴ感が少なくなったからゝしい。｢わたし｣が妖精さんの引き起こす騒動に困惑しながらも、そこに｢わたし｣の意志が感じられるかどうかによるらしい。
なんか今回は本編よりOP･ED動画についていろいろ考えさせられる事に。前の妖精社のエピソードに出てた工場はちょっとお花畑感が半端なかったが、全般的に原作世界の映像化はなかなかうまくできているような気がする。原作を読んでいると、｢わたし｣の精神世界って要素が強くて、具体的な風景をイメージゝにくかったりしたのだが、この映像化は押し付け感が無く、視聴者にキャラクターの動向に集中させるだけの控えたところがある。
全体的に原作のもつ空気の濃密さはどうしても削がれるんだが、それはしかたのないことで、アニメとしてよく出来ているように思った。
