咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第10話

 チート技に必死になる園城寺
 自己犠牲は確かに泣けるんだが、やってることはカンニングと変わらないんだよな。で、もしかして2手先を読んでも手も足も出ないとかそういう結果だったら盛り上がるんだけどな。
 あと玄もなんだかなぁで。焼き鳥は成長の証だろうと思っていたら、またドラにこだわって放縦。それ、成長してないジャンかと。
 というわけで、なんとも微妙な回。とはいえ、チートも別に大会規定に反する行動じゃないからオッケーなんだろうし、視聴者に対してわかりやすくするための能力過多表現であって、キャラの持ち味ってことだから目くじら立てゝもしょうがないというのは前にも言ったとおり。配牌はランダムだから、早和了か、役を成長させるかの違いだけでキャラの差を表現すると、視聴者に麻雀の知識を過度に要求しちゃうんだよね。かといって、PCゲームのようなズるが個性だと言われてもなっていうのはどうしても残る。このへん難しいところだが、自分的には今回どうしても滑稽さが拭えなかった。
 せめて組織論的な掘り下げがあるのか?と思えば、それほどでもなかったかな。対戦中の選手サポートを描写するところに表れてはいるんだけど、宮永があまり組織論的文脈から外れていることゝ、サポートっていっても組織というよりは個人的な繋がりに終始しているようなのであまりスポットライトが当たっていたとも思えない。
 まぁ前シリーズだと、大抵組織をまとめているリーダーがいて、彼女達が配慮している様が明示的だったのもあって、今描写されているチームはそういうのが薄いワナ。ある意味前シリーズのが縦のリーダーシップ*1なのに対して、今シリーズは横のリーダーシップっぽい。本当に意識してそういう構造にしているんだったら、そりゃ面白いわってことになるんだが、今のところそれほど強いものを感じない…かな?。

*1:といっても上意下達型のくらーいリーダーシップではない。