放浪息子 第4話

 ん〜、構図は面白いんだけども。
 いや、物語としても結構面白くなってきた。三角関係といってしまえば単純すぎるんだけど、今のところ台詞で高槻の気持ちが今一はっきりしないのを除けば、男なのに女として愛して欲しい二鳥と女であって女として愛して欲しい千葉、そして女なのに男でありたいという高槻の対比だよな。頬を赤らめるという演出が安直ではあるんだが、惚れたはれたのオンパレード。で、愛して欲しいと書きはしたが、愛というのもおこがましい。3人とも結局のところ自分が好きなだけだろ。
 なんか書いてしまうのもヘンだが、こういう思春期の倒錯じみた危うさって、多分旬の時期は凄く短くて、それは二鳥が髭だの声変わりだので自覚していたと思うんだが、ホントに繊細さをウリにしてるよな。見る人を選ぶというか、もう受け付けない人には初めっからお断りみたいな。でも嫌われるのが嫌で、でも自分のことを見て欲しくて、やっぱり地に足が着いていない価値観でもって自分のことが一番大事なんじゃんってのがね、いやはや結構見所があるのですよ。いや、上品だろうと下品だろうと恋愛ってこんなものなのかも知れずで。で、今回は有賀クンがいゝ味出してたな。