やる夫陸上部読み終わる。

 実はアニメ視聴の前に読むのを再会してたら止まらなくなってました。頑張るの章では2〜3年生の描写をやるのかと思ったら、詳細は2年の駅伝までだった。あとはエピローグで3年の描写はダイジェスト風味で示された。
 安価だが、2年総体の時に、やる夫の大事な人を3人挙げるってので何度も何度も繰り返していたので、実はその辺でうざくなってた。要するにヒロイン投票なんだけど、最后蓋を開けてみたら、確かにメインルートは用意されてたけど、各ヒロインエンドが何人か用意されていて、リクエストという形だったようだ。全ヒロインを書くのはめんどいから数人に絞り込んだみたい。まぁ今のギャルゲ・エロゲがマルチエンディング(マルチシナリオとでも言ったらよいのか?)形式なので、それを踏襲して見せたってことだろう。複数のグッドエンディングを読めるのは嬉しいといっちゃぁ嬉しいのだが、やっぱ自分は考えが古いのか、メインルート一本のほうが物語としての完成度が高い気がするのだがどうだろう?。
 中盤ダれたとはいえ、物語終盤の駅伝のところはかなり盛り上がってた。途中主人公をキャラが応援する場面があるのだが、自分も声をあげて応援したくなるほど、描写に勢いがあってビックリした。自分も大概小説やアニメで涙したりするんだけど、さすがに迫真のシーンでもキャラを一緒に応援するまでののめりこみ方はすることがなかったハズ。安価取り合戦のときなんかは著しいんだけど、わりとスクロールして読み飛ばすことがあって、別に一字一句を丁寧に読んでいるわけでもないんだが、この物語による惹き付けようの力強さには改めてビックリさせられた。なんなんだろ?。前にも言った通り、突き詰めれば三文芝居でしかないんだろうけど、なんか上手いんだよね。
 やる夫の解説シリーズは実は数年前にも目にしたことがあって、そのときは分かりやすい程度の印象しかなかったんだけど、ちょっとこのやる夫陸上部は装丁してなかったということもあってか、度肝を抜かれたな。投下主が謙虚なのも好印象だが、やはりバランス感覚も良い。陸上なんて単純に「見る」だけじゃ未経験者にはどこが面白いのか良く分からないところが多いんだけど、勝負の描写の語りが上手いんだよね。かといってくどさを感じさせないんだよ。切るべき言葉は切っているんだろう。陸上をテーマとした漫画も面白いのかな?。まぁなんか自分の中で盛り上がりすぎて恥ずかしいんだけど、なんか久々のヒットだったので。