おいおい、そんなに油を使っちゃ後始末が大変だろ。
が、天ぷらを揚げる描写だとか、月の光が雲を透かして漏れいづる描写だとか、その他いろいろ細やかな描写に気合が入っていて、間を埋めるものなのに妙に惹きつけられた。画といゝ、脚本といゝ、演技といゝ、こゝまで突き詰めるものであるのか。おそらく脚本だけをみたら台詞の少なさに驚くことだと思うんだけど、これだけ間をとっていてもひと時ですら緊張感が抜けないってのは凄いな。
言い出しかねてっていう展開が続いて、でも絢辻編で今期は二人の関係性にけりをつけるものだとわかってはいたけど、自分的にはこのもどかしい関係がいつまでも続いていくことをこれほど願ったことは無い。ヘンな話二人の気持ちが成就して、嫉妬とか妬みじゃなく、残念に思ったのは不思議なくらいだ。キーパースンであるところの先輩達の出番もフェードアウト気味だったのも物語を〆るための構成だと思うと、やはり梨穂っちに対するスタッフの愛情が窺える。さりげなさはさすがにアレだが、描写力は決して実写に劣っていないと思うな。
OP・ED動画でのヒロインの顔見せ順が今期のヒロインのエピソード順だと思ったら違うみたい。というかFILOでやってるっぽいな。各ヒロインのカスタムチューンはED動画の最后のシーンになってる。昔のアニメは歌も画も変わらないのがあたりまえだったので、自分にとってはこれだけでも得した気分になれるんだよな。
