経営コンサルお笑いメルマガその2とかそんなの。

 たぶん経営コンサルタントなんて経営がおぼつかない経営者を食い物にしてきた…ってことは実は昔からの事なんだろう。が、自分はそういう歴史を知らないし、こういうメルマガを一定期間ヲチして、あぁなるほどゝわかるものなんだろうな。まぁ社会人になりたてゞ、経営コンサルの詐欺手法なんてものに興味があるわけもない。
 あまり詳細を晒すと問題になりそうなんで、概略で語るしかないのだが、一つヲチして“当たり”のメルマガがある。なんつーか、数年前は「給料を削るために評価シートを作りなさい」とかいうのが主旨だった。部下に給料の不満が出たら、この評価シートで口を封じろというものだったんだろう。いちおう名目としては社長の好き嫌いで給料の多寡を決めたら不満が出るのもあたりまえ、出来た事できなかった事を公平に評価するため、その評価基準を作って評価シートを示しておきなさいというもの。これがいつのまにか立ち消えになったんだが、どうしてだろう?。いや、その評価シートを作っちゃったら、能力の無い経営層とか管理職の評価が低くなるというのが明らかになったりしたからじゃないかと今になって思うのだが。
 そして立ち消えになったと思ったら、今度は部下の教育をするしないを評価に加えなさいといったもの。が、これも最近マクドナルドで成果主義が問題視されたように、部下に成長されてしまったら自分の食い扶持がなくなるから、そういうのを評価基準に入れられてもスルーされたんじゃないかと思われるのである。そもそも経営が順調な企業は優良な社員が定着し、そいつらが教育も受け持っているもんだろ。それができていない企業は成果主義に頼るわけで、その成果をはかるのが評価シートなわけだろ。そんな成果主義の経営困難な企業だと、社員がまさか自分の飯の種を他人に教える筈がない。
 で、半年ほど前からそういうのが全く立ち消えになって、今度は「残業は、仕事でミスをした社員がその穴埋めに時間を費やしているから、その時間にカネを払うのはバカらしい」と、残業代カットをお勧めしていた。で、数ヶ月前からそのメルマガで「自分がコンサルしている優良な企業が、残業代不払いで訴えられている」という記事があがった。もうアホかと。さらには、残業代不払い裁判が起こされているから、そうならないためのアドヴァイスなんて商売をしている。転んでもタヾでは起きないんだなとヘンな意味で感心するのだが、こゝまで企業を喰い物にしても平気なんだな…いや、企業を喰い物にしないとこいつは商売が出来ないんだなと思うとなんとも複雑な心境だ。そして、こういう企業を食い潰すコンサルが他にもたくさんいて、その蓄積が日本をダメにしてきたんだなと暗澹たる気分になる。
 結局のところ、こういうコンサルって、企業の特質とかを生かそうともしないし、問題点を炙り出してそれを改善するって態度では全然無いんだよね。やってることはコストカット及びそれがもたらす人切りだ。そしてその進行は確実にモラルの低下を招くんだろう。被雇用者の努力がカネでしか評価されず、いや評価されるのならまだしも、コストカットのためにケチをつけられて減給のネタにされるのだ。これでやる気がでるはずがない。そして構造的な経営改善は全くなされないから、やればやるだけ優秀な人材もモラルも流出してしまう。
 いや、自分も経済学者の害悪について書くなんていっていながら、全然書けないでいるわけなんだが、こういう悪質コンサルとゝもに御用経済学者も日本を破壊してきたよねということで。で、アホな経営層はこういう悪質な経営コンサルは信用して高いカネを払うわけなんだが、地道にがんばっている現場に報いる事がないんだろう。それでダメ企業が淘汰されたらまだマシなんだろうけど、まだブラック企業が多い事を考えると、そうなってないんだろうな。まぁまたこういうコンサルは経営が上手くいかないのは現場が悪いのであって、経営者は悪くないなんて、うまくおだてるんだろう。そしてその外部のハイエナのほうを信用すると。世の中優秀な経営者がいないわけじゃないし、世界的な不況からすると努力でなんともならない部分はあるんだが、日本に関して言えば失われた20年の原因は経営層や管理職の有害さが原因であるってのはもうそろそろ周知されていると思うんだがね。