WORKING!! 第5話

 ん?、今まで登場してきたキャラだけで、ワグナリアはまわって*1んのか?。
 そうだとすると、調理2人は休めないし、開店から閉店時までいるのか…。高校生バイトがいない時は、八千代だけでホールをまわしているとか。
 伊波の男嫌いを軸に、変則的な日常を描いた回。フツーに考えると、伊波は厄介者なんだけど、よく周囲は受け入れているよなと感心する。伊波が男性客の接客ができないとなると、他の店員が嫌がらずにフォローにまわっているしな。で、前にも言ったとおり、伊波自身も克服しないといけないと考えているし、周囲も克服すべきだと考えている。でもって、それをスグ直せって態度ではないワケだ。で、小鳥遊が休んだせいで接客がまわらなくなり、調理の佐藤がいやがりながらも分担を変えてなんとかやりくり。大変だったという認識はあるけど、だからといって伊波を過度に責めるわけでもなく、小鳥遊を責めるわけでもない。っつーか、小鳥遊がいない時分にはどうやってたんだろうな?。いや大変だったからこそ種島が誘ったんだろうけど。それにしても職場の雰囲気がやけにいゝな。だからこそ小鳥遊が様子を見に行ったりするんだろうけど。
 でもまぁ今回のようなことは、めったにないってことなんだろう。で、多分伊波の対男性暴力症もなおらないんだろうなという気がした。いや、治るとすれば、それは伊波が物語から退場する(物語が終わる)ときなんだろうなと予測する次第。
 伊波を筆頭に、弱点があってもそれを補い合って仕事はまわっていきますよって事だったと思うんだが、ネガティブな部分を顕わにしないでよくぞここまでっていう描写だった。これが怪しげなコンサルによる、「経営層のリーダーシップ」によるものでは決してなく、むしろ従業員同士の気遣いがそうさせているわけだよな。というか、経営層のゴリ押しはむしろ悪化させる方向に動くだろう。伊波に対しては圧迫もしくは退職勧奨になるだろうし、他の従業員には押し付けになるしな。他の従業員は蛸壺化し、種島にすべてがのしかゝって、パンクしてただろう。今回面白かったのは、店長やホール担当が仕切るんじゃなくて、キッチン担当の佐藤が仕切ってたこと。こういうやり方が後に引かないってヤツなんだろう。やりきったご褒美を店長が与えるって形になってないのもつくづく現場主導っていうか。むしろ小鳥遊のお詫び(ご褒美)を店長が貪り喰うってね。で、小鳥遊が他の誰でもない伊波に差し入れを勧めるってのがまたなんともスタッフの含意が感じられるんですよ。それは多分、早く対男性暴力症を治せってんじゃなくて、大変だったことのねぎらいなんだよな。そして、そういう気遣いの積み重ねがきっと現場を回していく原動力になっているんだろうなと思ったり思わなかったり。

*1:実は第1話を見ると、調理にあと2人、接客に長黒髪眼鏡っ娘がいた。