WORKING!! 第10話

 小鳥遊は伊波のことを所謂異性として全然意識してないのな。
 いやぁ、会話の妙だよな。佐藤×轟はまさに天然の破壊力、小鳥遊×伊波は周辺も含めてダブルミーニングの嵐。轟は相手の気持ちがわかっていて、小鳥遊は朴念仁という違いはあれど、どちらも好きな相手の言葉に、惚れているほうが悶々とする展開。しかし、この惚れているほうが相手の言葉の真意を掴みかねるのはよくわかる気がする。でもまぁなずなと伊波の休憩室の会話、殴られるのが好きというくだりは、わからないでもないのだが、やりすぎだよな。なずなは兄と伊波との経緯を知らないから勘違いするのも無理はないのだが、種島をはじめ、ワグナリアの女性陣はすべて伊波が兄のことを好きと見抜いているのに、なずなは気がついていない模様。やはり小学生だとわかんないものなのかねぇ?。兄と伊波の関係を探るために、職業体験レポートって方便を使ってまでワグナリアに潜入しているのにな。もしかして職業体験ってのは本当のことなのか?。
 しかし、アレだな、ワグナリアの従業員も割と素直な人間ばかり揃ってるな。他人の意図を見抜いたりしている割には、他人の足を引っ張るようなのがいない。相馬が腹黒キャラなんだけど、設定とはいえ、職場を混乱させる一歩手前で止まっているしな。職場内で従業員同士が撃ちあいをしないのは、初期の頃にも言ったとおり、店長のあり方が非常に寄与しているんだけど、従業員のほうでも他人の素直さを疑わないんだよな。
 こゝに来てしみじみ思うんだけど、声アテがお気に入りだよ。伊波@藤田咲、なずな@斎藤桃子の妹キャラっぷりがもうね、たまりませんですよ。舌っ足らずで低音寄りの穏やかな声質もさることながら、甘えるような声が決して媚びを感じさせないんだよな。もちろん他の声優も負けてはいないしで、多分原作漫画を読むことがあったら、吹き出しはすべてアニメの声優の声で再現されるような気がする。