どうやら小鳥遊はデートでは殴られなかったらしい。
てっきり手を繋げたけど、殴られてしまいましたってオチだとおもったんだけどな。しかし、子犬の群れや親同伴の少女に伊波は負けてしまったんだよな。でも可愛いといってもらえるというご褒美はあったわけで、なんとも幸せそう。
伊波が小鳥遊に気を遣っていたというのはデートの序盤から明らかではあったんだが、面白いことに、伊波が小鳥遊とのデートで浮かれている様子がほとんど描かれない。これ、フツーの萌えアニメだったら伊波が妄想する場面が必ず入るだろ。あと、二人の邪魔が二回入り、三度目は…って展開も、結局お預けだからこれは他の作品と同じか…。まぁなんのかんの言っても抑制は素晴らしく利いている。で、伊波の気遣いに思いを巡らせて、小鳥遊が伊波への気持ちに気付くってのは、さすがラストに持ってきたかったワケだ。まぁこれで二人の将来は確定したようなものなので、ご馳走様としか。
原作でもこのタイミングでの登場なのかわかんないのだが、黒長髪メガネっ娘の物語の参加が今回とはなんとも。キャラを増やしてゴタゴタ感を持ち込むのを避けていたんだろうなと思うのだが、ラストで小鳥遊と伊波の話題を切り替えるのに新キャラのインパクトを利用するのはさすがと思ってしまった。物語の構成ついでに言えば、佐藤の気遣いという形で集団を分離するやり方もうまいとしか。でもこういうのは原作にありそうだわな。まぁこの作品全体にいえることなんだけど、こういう舞台の切り分けにはホント感心させられる。
というわけで、恋愛ネタで引っぱったら職場としてはグズグズになるわけで、このタイミングで話を閉じ、職場としてのワグナリアの日常はこれからも続くという終わり方でキレイに〆っていた。続きがあるのならぜひ見たいという気はするのだが、多分これはかなりレヴェルの高い段階でまとまっているので、蛇足にしかならないだろう。まぁ自分が特に最近の作品に通底している｢理想の職場（組織）｣をある程度提示しているので、物語の構成のうまさを含めてかなり出来のいゝ作品だったと思う。原作者のサイトで雰囲気がつかめると思うんだが、たぶん原作よりアニメの方がかなり勢いがあると思うな。まぁスタッフの仕事っぷりは手放しで賞賛されるべきものだとは思う。おもろ+。
