鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第60話 天の瞳、地の扉

 うーん、ようわからんな。
 国土錬成陣が発動して、アメストリスが飲み込まれ、地の扉が開かれて、天の扉奥のものをホムンクルスが食らう、という結末。いや、どうせ飲み込まれた人々は死んでないか、復活するんでしょと思うだけに、本当に終わってしまった感はない。ホムンクルスや影、天に描かれるall seeing eyeはある物の象徴なんだけど、あんまりユダヤ臭とかメーソン臭はキツくないんだよね。
 で、ホムンクルスがなんのメタファーなんかもよくわからん。7つの大罪を分離しているわけだから、ホムンクルスは単純な悪とは言えず、ラースやプライドが人間の欲を象徴しているわけなので、むしろ後者のほうが悪性が強いハズ。が、描写を見ればラースは純粋に戦いを楽しんでおり、プライドも前の描写でなんだか人間らしいところを見せている。で、ホムンクルスが相変わらず、我欲に執心をみせており、やはりこっちが悪役ってラベリングをしているように思える。
 絵的には迫力があり、いつものキレイ事が鼻につくことも無く、錬成陣発動の行く末も見せず…と、今回はなかなかにして楽しめた。 
 あ、それから、しょぼカレだと64話で最終回のようになっている。