とある科学の超電磁砲 第24話

 勢いはあって泣けるんだけど、やっぱ荒いよな…。
 というわけで、実はこのエピソードのミッションは木山が教え子を助けるってことがメインらしかった。無難っていやぁ無難なんだが、ひねりが足りないなぁ。いちおうテレスティーナの言によると、学園都市の生徒全員が実験台で、レベル6を作るためのモルモットってのが明かされたけど、あれだけはっきり発言しているのにあんま衝撃を持って胸に響いてこない。能力者でないからこそ動けた佐天と、能力者の活躍で事件が解決するという役割分担や、もっと広い範囲での協力体制だとか、美しい主張もあるんだけど、どうも無難なシーンを組み合わせてみましたって印象が拭えなかった。
 テレスティーナの豹変ぶりも、別に要らないんじゃね?という気がした。よくよく考えてみると、自分自身が祖父の実験台にされたという自覚が彼女をやさぐれさせたってみてもいいんだけど、それならもうちょっと前からそういう態度を漏れ見せてもよさそうなもんだ。
 春上の使いかたももったいない気がしたな。押しの弱い性格だから仕方がないんだけども、仮にもレベル6の媒体なんだから、その片鱗を見せて欲しかったような。
 とにかくミッションを終わらせるのが主目的で、メッセージの押しが弱いと感じたので、感情は昂ぶったが、なんか物足りない気がする。とはいえ、能力を持つものと持たないものとの違い云々はもう今までに散々やってるしな。もうちょっと考える時間を取って整理をしてみたいと思う。