WHITE ALBUM 第13話「器が傾いてるのに、気づかなかった?水はもう一滴も残ってなかったからね」

 ネットでおなじみのあの衣装でコンサート。
 最終回はコンサートというのだけはいろんな感想サイトさんで目にしていたので楽しみにしていたんだけど、わりとあっけなかったな。もちろん今までの仕込みが十分だったので、それぞれの場面に意味が持たされているのはわかったんだけど、最後まで歌尽くしなのかと思っていただけにちょっと拍子抜け。
 第2期があるってことだけど、この時点でわかっていたのかな?。最終回にしては続きを意識した作りだったので、余韻もヘッタクレも無いというか。整理したサブヒロイン達もまた擾乱要員になりましたよ。
 さて、一応終わったわけですけど、なんとも不思議な作品でした。見始めたら止まらないだけの魅力はあるんだけど、どうも抵抗感が拭えないというか。もともと泥沼というか、曇り模様のストーリーってのはわかっていただけに、スカッとしたところを期待してもいなかったんだけど、じゃぁその泥沼もそれなりに楽しめたかというと、ちょっとそういう方向性でもなかったというか。
 '80年代って触れ込みも、最初は楽しんでたんだけど、途中からどうでも良くなったかな。由綺のファーストコンサートの振り付けは確かに当時のアイドルのものって感じだけど、曲想が今風だからね。
 じゃぁなにがこの作品のウリかといわれると、視聴者をあんまり不快にさせずに、ちょっと切れ込むってところですかね。含意を視聴者に連想させるのはさすがにすばらしかったけど、ハーレムものであるってのも手伝って、ちょっと軸がしっかりしていないかな。いや、しっかりしてたらストーリーにならないか。
 というわけで、痒いところに手が届くようで届かないというか、いや実はそれとはなしに届いているって印象ですかね。評価はおもろ+ですけど、お気に入りか?と問われればそれとは違うと答えますかね…。いや、何より自分の状態があんまりアニメ視聴に集中できるようなものではないので、もうちょっと意味を深く考えたらいろいろわかるところもあるんでしょうが、ちょっとそんな気になれない。