まかでみ・WAっしょい! 第12話「なんか聖夜爆走なんですけど。」

 まぁハプシエルに最後あの台詞を言わせるわけだからして。
 スタッフもどう見られるかわかっていたんだろうなという気はする。でもまぁやりたいことをある程度やったんだろうな。前回のシリアスとはうってかわっていつも通りのバカ騒ぎだったが、違和感はなかった。
 全体を振り返ると、やっぱり内輪受けが大半で、それこそ他人にお勧めできる作品ではないのだが、初めからそんなに期待していた作品でもないので、まぁこんなものかなといったところ。それでも前回の1話で全体に対するイメージがかなり引き締まったのは確かかな。途中のロケットとの問答も???だったし、最後までナナメ上で貫き通すのか心配ではあった。
 作品を貫く「妄想」をテーマに、前回の重要テーマでもある「具現化」というのも加わって、それなりに主張したい事は伝わったのかなという感じはする。学園都市を作り直したってのも、結局は機能不全を起こしてしまっている日本を新しく作り直せというメッセージのようにも思えるし、最後のネジの締め忘れも、少々の錯誤は修正可能ということなんだろう。今までの日本につきものだった「修正主義」、「問題の根本解決の先送り」、「都合の悪い事は隠蔽」に対する批判は込められていたと思う。
 それにしても12話もかけなくとも、映画の放映時間にあたる4話分ぐらいで十分だろとは思うんだが、そこは好きな描写で水増しってトコなんだろう。しかし、この描写がどのくらいのオタクに受け入れられたのかちょっと知りたい気はする。知りようもないとは思いますがね。楽しく作った作品ではあるのかな?。声優の演技も夜桜のような後ろ暗いところはなかったしな。カネは十分かけているような感じを受けるが実際どうだったのかはわかんない。ただ、途中で述べた通り、アカデミーと銘打った割にはそんなに新しい視点を発見できなかったのは残念。自分としては楽しんだもの勝ちって感じでもちょっとないなぁというのも実感としてある。そんなわけでおもろ-ぐらいかな。