試合会場の床には矢印などの指示は出ないわけなんだが。
なんともあわただしい回だったわな。ネタは寺堂院の三姉妹だけにしときゃいいのにとは思った。要するに桂は監督の判断ミスで再起不能になったんだろ?。「おねぇちゃん堪忍」とか口走っていたしな。内臓出血はともかく、骨が折れていたってのは、最後の最後でそうなったわけではないだろうから、早いうちにすっこめとくべきだろう。しかし、タイムリーというかなんというか、静は田母神みたいなヤツだったわな。救いなのはバレーの試合は侵略だの防衛だのという色がついていないことであって。勝つのが最優先事項なら、どう考えてもレシーブを確実にあげることが出来る選手に変えとくべきであって(寺堂院の攻撃の要の二人はダメージが無かったわけなんで)、何のために4番を再投入してまで勝ちにこだわったのか不明。まぁ明言しなかったけど、責任は感じていたんだろう。香は桂に堪忍なと言っていたわけで、こりゃまた監督としてのツンデレと見たほうがいいんだろう。ツインテールだし。
いや、しかし、昔のアニメながら、気を遣うべきところはきちんと気を遣っていて、緊迫感が持続する。桂が苦しんでいるときも富士見高はじっとだまっていたわけで、囃し立てたりしてストレスを与えるわけでもなく、真剣に試合に取り組んでいたという描写がなんともね。桂が再起不能という結果が用意されていたせいか、試合直後に富士見高メムバーが喜ぶ場面もなかったしな。
今回フェードアウトしていたが、大沼のうまい使い方といい、この対寺堂院戦はなかなか緊迫しててよかった。まさか寺堂院が旧帝国陸海軍の有り様と被せてくるとは思わなかったし、また次の東南戦もコンピュータの部品うんたらといっていたから、高度経済成長期の歪みとか被ってそう。中学のときと比べてもテーマの選び方提示の仕方など大人向けにシフトしているような気がしてならない。