ドロンボーのインチキ商売は今回もトンデモ。やっぱ消費者はバカってか?。
話は平凡。というより、アラジンの魔法のランプに目を通してみたんだけど、これまた破天荒な物語だわな。読んでて首をかしげてしまった。
- アラジンは怠け者で遊んでばかりいた。
- 怠け者の息子のため、心労で父親は死んでしまうがアラジンは怠け者のまゝ。
- アラジンの伯父と称する魔法使いがアラジンを騙して宝物を奪おうとするが機転を効かして撃退。
- アラジンは指輪とランプの力を使って成り上がる。途中危機に遭うがなんとか回復。
っつー、父親の勤勉さからいうと、なんだこの御都合主義はと思える内容。うーん、結局チャンスを逃さず頭を使えってことだろうね。
かなり隠されていることがあると思うんだが、例えばランプを手に入れたアラジンが家に帰ってくるなり何か食わせろと母親に懇願する。で、父親が死んで貧乏暮らしだったのだが、母親はつむいだわずかな綿を売って食い物を調達することを言うわけだが、アラジンは手に入れたランプを売って調達するよう進言するのだ。つまり当初は目先の糊口をしのぐためにあっさりとランプを売り払おうとする。
しかし、ランプをこするかこすらないかの仕草でランプの精が出、食い物もカネも手に入れる。まぁ正直ランプは権力だの財力だのゝメタファーなんだろうなと思うのだが、それも日々の糧を得るために細々と使う程度。
で、アラジンの欲求はエスカレートしていく。王様の身内になるということだ。王様の機嫌はなるべく損なわず、姫やその求婚者を脅して結局は成功するわけだが、やっぱこれも力の使い方なんだろう。特権階級の仲間入りをするためには、媚びるだけでもいけないわけだ。
あんまり読んでて気分のいい物語ではないのだが、成功を掴み取るためには度胸と機転が必要ってことなんだろうな。それがヤッターマンでは身分違いの恋がどうだのといった腑ヌけた話になっているわけで、なんとも。