円高だねぇ。

 どうなんだろ?。ちょびっと買っている中国株が値下がりしているので、泣きたいところではあるが、円高ならそれなりの行動をしようと、海外サイトで自転車のフレームや部品を購入した。セール品を狙ったりしているせいか、あの高い送料込みでも日本での定価の半分以下のコストで済んでいる。あのユーロですら170円に近かったのが今120円以下だし、£も240円ほどだったのが150円以下。$はちょっと渋くて110〜120円のボックス圏内から95円ほどに下落。
 なんで世界恐慌なのに円独歩高なのか理解に苦しむ。例によってマスゴミは真実は絶対報道したりしないので、独自ルートでネタを仕入れるか、勝手に想像するしかない。米英欧の基軸通貨でなくとも、基本他国の通貨はドルに連動しやすい部分はあろう。しかし、よく考えてみるとこれは日本イジメのように見えて仕方がない。というより自民党イジメ。
 政府系の発表だと日本は恐慌が深刻でないとのことだが、どうなんだろう?と思う。1930年代の世界恐慌は、基本かく通貨は金兌換であり、金の裏づけなしに借金をして貨幣の流通量を増やすと、経済がクラッシュしたときに、それまで見向きもしなかった債権回収合戦が始まり、当然あるべき価値がないわけだから債権や貨幣が文字通り紙くずになる。で、現在の金融は資産の裏づけのない貨幣をいくらでも発行できる信用経済なわけで、ほんとうならそれだけの価値がないのにあの紙切れに実効力があるのが不思議なくらいだ。欧米も恐慌だといっても失業率がやれ20%だの45%だのということにはなっていない。何とか喰えているのだ。でもまぁそれはそうだろう。あの時代に比べて食料などの生活必需品の生産力は(先進国では)有り余っているわけで。
 で、2〜3日前から考えていたのだが、¥は本当にアジア地域の基軸通貨なのか?ということだ。いまや人民幣の力も強くなっている。が、人民幣がアジアの基軸通貨か?と言われると、各国通貨ペグ(通貨バスケット制とかいうんだっけ?)であるので、基本ドル連動と考えてよい。実際香港$は未だドルペグである。で、日本¥はアジアで流通しているか?といえば、だいたいどの国に行っても¥より$をありがたがる。大体ドル決済だ。
 結局、世界的な視野に立ってみれば、¥なんて地域通貨の一つなんだろうと思う。ユーロはまだその域に達していないと思うのだが、$はもうほとんど世界的な基軸通貨になっているだろう。昔日本が中国から銅銭を輸入して通貨として利用したように、いまや$がその銅銭の役割を担っているわけだ。
 で¥なのだが、やっぱ実質$なんだろう。特にここ何年かはほとんど110円前後のボックス圏内で、ほとんど一定の兌換率だ。日本の外貨…$…準備高も最近まで世界一だった。合衆国が$を際限なく発行して一番目減りが少ないのが$を一番持っている国である。で、円キャリートレードなわけだ。実質ドルとほとんど価値が変わらず、$より金利が安い。
 円キャリートレードを円独歩高の主要因とするならば、各国でサブプラ破綻での資金繰りの解消の段階で、今盛んに日本に円を返している最中だとみることも出来る。しかしそれだけなのか?というのが一つの疑問だ。それはやっぱり昨日の麻生の解散先延べ発言後の日経平均の急落だ。やっぱこれは失望売りだろう。
 合衆国についていえば、今ブッシュがアフガン侵攻やイラク侵攻の責任をとるべきだという世論が大きいらしい。で、今朝のんHKラジオでもブッシュの所属政党である共和党の候補マケインが、民主党オバマに支持率にして7ポイントも下回っているらしい。これは前回の大統領選で1〜2ポイントの差だったことを考えると、大差に他ならない。合衆国自身は経済破綻や対外遠征の落とし前をつけている最中である。
 で、日本だ。結果からすると合衆国以外でイラク侵攻やアフガン侵攻の戦費を負担したのが日本だ。で、ここで自民党はまだブッシュの後押しをしようとインド洋無料ガソリンスタンド法案を通そうとしているわけだ。これは合衆国だけでなくて全世界的にマズいわけだ。日本一国だけが取り残されている。そしてその日本の経済力、その経済力の裏付けである生産力を輸出企業が担っているとなったら、考える事は一つだろう。別に円高にする為に実体経済の強さなんて必要ない。どんどん紙切れを刷って、それで円を買えば済む話だ。合衆国は貿易赤字というが、笑い話に合衆国の主要輸出産品はドル紙幣だというのがある。ユーロだって協調して円を買えば済む話だ。それで日本の輸出企業はオシマイだ。もちろんその輸出企業から大量の賄賂を得ている自民党だってエンドだ。
 解散は遠くなったように思えるが、もしかすると案外近いのかもしれない。自分なんかは解散総選挙がサミット前ぐらいが適当だと思っていて、見事に外した。だから眉唾で聞いて欲しいのだが、自民党が居座る→もっと急激な円高になる→為替介入をした所で全周包囲されている日本が勝てるはずがない。→ヘタをすると50円ぐらいまで、だいたい最低でも80円前半まで円高になる。→総選挙より経済対策だと自民党は言っていたはずなのに、円高で経済破綻寸前→解散先延べだって背信行為なのに、明言したことすら出来ないノータリン→急激な解散圧力→解散という流れがあるのかもしれない。
 よくよく考えてみると、民主党も結構考えた戦略をとっている。以前笑いものになったマニュフェストも具体的なものを示さなかったし、自民党がどんな手を使っても対応できるように余計な発言はしていない。で、マスゴミ自民党から金を貰っている以上おおっぴらに批判はしていないが、どうやら自民党を引き摺り下ろしたい様子である。
 なんというか自民党はトコトン自分の利権にしがみついて終わりの瞬間をできるだけ引き伸ばそうとしている。明治維新では階級がひっくり返るまでには至らなかったが、政権が交代するともしかすると自民党が奴隷の身分ぐらいまでひっくり返ることがおこったりするんじゃなかろうか?。今問題になっている特殊法人その他への天下りにしたって、ほとんど自民党関係者だっていうし。今まで甘い汁を吸いつづけて来た以上、塗炭の苦しみを味わってもらわないと庶民の怒りは収まらないと思う。その庶民が塗炭の苦しみを味わっているだけに。経団連あたりの特権階級が、後進国の餓死者に比べてマシって言ったらしいが、少なくとも一国の代議士が許していい発言か?。自民党はそれを是として、毎日80人以上の自殺者を許容しているわけなんだが。