機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第1話「天使再臨」

 録音生きていたのか…?。
 ざっとこの1話を振り返ってみたときに、ダれた感じはしなかったな。そんなに注目を浴びるように演出されていなかったのだが、第1期で信念的に一番成長したと思われるティエリアの沙慈に投げかける台詞「自分のいる世界ぐらい、自分の目で見たらどうか」というのがポイントなんだろう。二十面相の娘の後継か?。しかし第1期も、自分の初回の感想は好意的だったので、以降の展開まで確実に保障できる自信は無い。
 コードギアス放映時からCMでその後の世界云々というのは語られていたから、なんとなくどのような状況なのかは想像がつくのだが、それにしても世界が一つにまとまりって招来するのが特権階級がそれ以外の人たちをこき使う専制制度であるというのはどうなんだろう?。第1期も名前は違えども世界情勢を踏まえた現実の文明の亀裂を描いていただけに、今回もそうであるとは思う。よくよく考えてみると、沙慈が苛酷な労働環境の下にいるというのは、まさに今の日本人が自民党経団連などによって置かれている状況そのものであるし、サブプラが崩壊する直前にいろんな報道で合衆国の地方民などが置かれている状況が流れていたが、その合衆国もそうなんであろう。ヨーロッパではまだ国家が国民を保護しようとする政策をとっているせいもあり、また日本の過酷な環境とヨーロッパの人間性を重視する政策を対比する報道のためあまり悪い情報がきにくいが、それでも構造的不況、外国人労働者との軋轢などもあり、かならずしもうまくいっているわけでもない。成長著しいといわれる中国・インドでも、金持ちは圧倒的に豊かになったが、格差がより激しくなっているのも昨年あたりから報道されていることだ。アメリカのユニラテラリズムに世界がつきあっても、GSの役員のボーナス55億円という搾取はそのまゝに、やはり世界はその特権階級の55億を稼ぎ出すためにこき使われている構造ってのは、この第1話で示された通りなんだろう。
 第1期の開始当時から、変則4クール(人気が出たらサードシーズンが作られるという構成なのか?)という触れ込みだったので、細かいところの詰めはともかく、ほとんどの脚本、突き詰めて言えば結論は既に決まっていると思われる。MS、GS、LBなど、国際金融ユダヤ資本が表舞台から裏舞台に逃げようとしている現在、ちょっと世界情勢からズれる部分はあると思うが、今までの支配体制がこれ以降見えにくくなるだけで本質として温存されはするので、この作品の訴えるメッセージ性は失われないと思う。
 第1期を振り返ると、人間ドラマの描写部分でストーリーラインが停滞することもかなりあると思うので、毎回感想はきついと思う。毎回にこだわらず、適度に上げていくようにしていきたい。
 しかし、他のキャラは納得がいったのだが、一番驚いたのがシーリンの立ち位置だったな。

追記

 第1話のヒキのロックオンは、前期のロックオンの双子のもう一人の兄弟らしい。双子がいたって設定あったっけ?と思うほど影が薄い設定だよな。