しゅごキャラ! 第36話「黄金の王子!*前編*」

 なんつーか、貴種好きだねぇ。亜夢が必死で拒否ってのも胸がすく人もいるんだろうな。
 わがまま王子来日。どう考えてもインド諸侯って感じだが、マハラジャが贅沢できるのもヒンズー教における厳格なカースト制度による、宗教上の搾取があってこそだよな。泥棒の子供は宗教の性質上泥棒にしかなれず、じゃぁ宗教で職業が泥棒と固定されていても、実際に人のものを盗んだら罰せられるという、ある一定層にとっては生まれつき詰んでしまっている制度。正直王が民のことを考えているというのはありえない設定なんだが、そこは餓鬼向けですので…。王子が贅沢できるのも、国がそもそも豊かか、国民全体が生み出した富を苛烈に取り立てているかのどっちかなんだろうけど。
 民のことを考えている王が王子にたいして望むものはすべて与えて、そんでもって民のことを考えろってのは教育上破綻するような気がするのだが、前編の今回はなるほどその教育の効果が如実に現れておりますな…というような内容。パールが言う、シュライヤのやさしさが描写されていない以上、なんとも言えんわな。
 対してガーディアンのあしらいはなかなか軽妙でしたわな。フツー教師あたりから粗相のないよう指示されて、どんな我儘にも付き合うよう配慮してしまい、まるで我儘同族会社に縁戚関係のない社員が振り回される描写になってもおかしくないんだけど、そうなっていなかった。まぁ二階堂からしてガーディアンに理解があるわけで、学校があんまり日本式上下関係にこだわらないって設定でもあるのかね。
 次号予告では、やっぱり甘ちゃん王子がうまく騙されてという展開になりそう。ほんでもって忠臣によって心を入れ替えるとかそんな展開かな?。っつーわけで後編も続いて視聴〜。