タイムボカンシリーズ ヤッターマン 第39話 エカコシストだコロン

 演出に富野喜幸の名が。
 で、エクソシストの必然性って全く無いわけだが。ドロンボーの商売、銀行を偽って金をそっくりそのまゝ頂くというのは、それが成功しなかったことを見ると、どうやら当時でも一番許されないあくどいことという位置づけだったらしい。ま、郵政民営化の名の下、自民党が大手を振ってその詐欺行為をやっているわけですが。ドロンボー自体はエカコシストを連れてきて、ルドルフを救うという善玉的行動をやっていた。
 戦いもまた笑える。札束で頬べたをたたいた攻撃に、ヤッターマンは「やるな!」と感心。対抗手段が上司のご機嫌を伺って出世を期待するヒラメ。返すドロンボーの攻撃が「出鱈目」。出鱈目の真意は前年の出来事なのかな?。ちなみに、1977年はダッカ日航機ハイジャック事件が9月28日に起こっている。今の福田のオヤジが超法規的措置と言えば聞こえがいいが、「国家による違法行為」を行った年である。が、たぶん第39話が放映された時点では番組作りに影響があったとも思えない。国民から税金として詐取した金を犯罪者に奪われるというのはこのハイジャックと奇妙に一致するんだけどね。
 というわけで、話は本当になんの脈絡もないのだが、当時の世相を振り返ってみれば面白いという、それって作品としてどうなの?という作り。でもまぁそれは言わない約束ということで。