もっけ 第15話「ミノムシ」

 静流のいんなぁわーるど。
 見た目と文体がいやにそぐわないんだけど、やっぱ自分は心の中で静流に萌えを期待しているんかな?。モノローグ仕立ても悪くはないんだけど、「あらあらどうしたの?」という感じかな。
 もともとこの作品はお化け自体が人間の業などのメタファーであったりするので、静流が人の悲しみなどを敏感に感じると見てもおかしくないわけだ。爺ちゃんが人間の活動が激しくなりゃあっちのほうもそうなるって言っているわけで、そりゃ裏を返せば人間がいなけりゃあっちもいなくなるってワケで、お化けは人間の活動が生み出すものだと明言しているようなもんだよな。そういう観点でいうと、静流は人間の表面も内面も見えているということで、その狭間で揺れ動く…というか戸惑っているという不安感は確かに受け取ったような気はする。
 陰火でつかみかけたきっかけで成長を示しながらも、あっさりと流して日常に戻るというのも、らしいといえばらしいかな。