咲-Saki- 第2話

 インプリンティング?。
 麻雀を題材にするとどうしてもモノローグが多くなるんだが、台詞の間が絶妙でウザさを感じないばかりか、台詞少なめでも退屈しない。少々ルールがわかるといっても、自分は点数計算がほとんどできないので*1、正直70符2飜なんて、70符を作るのが大変ぐらいしかわかんない。しかし、今回の話で±0にしなくて良くなったっぽいので、あんまり点数計算にこだわらずに展開が進みそう。
 今回のポイントは、咲をのめり込ませるために周囲が(というよりは部長が)気遣いをしていること。この世代の若者にありがちなヘンな同調圧力をかけるのじゃなくって、あくまで咲の立場を尊重していることに和む。和も実力がありプライドが高いのだが、ここで咲を目の仇にして狙い撃ちするのではなく、あくまでゲーム中のトップを目指すという態度が清々しい。だからこそ咲が惹かれるってのにも繋がっている。
 咲の麻雀の強さは、その強運とされていたけど、確かにそうなってるな。てっきり捨て牌からの相手の手の読みが確実なのかと思ったら、振り込んでいるからそうではない。ただ、役満を上がった時には必要牌を嶺上からツモってきたので、あれは牌の位置がわかってないといけない芸当だろ。しかも上がってもいいんですよねなんて言ってるから、確信があるわけだ。カンをしないと取れない牌であるってこともできすぎているんだよな。ダマで待ってても、捨て牌を見ても八索の待ちってのはわかりにくいからリーチをかけてもいいわけなんだが、それもしないで、嶺上にこだわる。他三人の捨て牌を見ても、八索は誰かが一つは抱えていてもおかしくないので、咲は確実にあの位置に八索があると見ていたに違いないのだ。ありえねぇ。
 不必要ではあるので、誰も上がりがない流局が無かった。アカギなんかだと、イベントを盛り上げるための流局があったりしたのだが、この展開だと確かに要らない。まぁ要するにだ、咲だけじゃなくって、他の面子も運の要素があって上がっているわけで、そこらへんフィクションにリアリティを求めても仕方が無いわな。とりあえず自分に見合った面子が見つからずに悶々としていたらしい和と、あんまり麻雀が強そうでない他の部員(同好会員か?)の、のんびりした日常に咲が入って、これから字体が動き始めるよ!っていった勢いは十分に表現されていたと思う。

*1:役が4つ以上の満貫、跳満とかは簡単なんだけど…