バンブーブレード 第13話「先生たちと生徒たち」

意志の勝利

 伊達眼鏡で頭がよくなるんなら世話ねぇわな。いや、今もそうなのかわかんないんだけど、10年前の香港では眼鏡がクールさをあらわすファッションだったわけですが。眼鏡っ娘好きは香港に急げ!。
 キレイに決められて気持ち良いというのは経験ないからわかんないけど、今話は見ていて気持ちよかったよ。多分体捌きとか竹刀の振りは実際にはあぁいう風に見えないんだろうけど、スピード感があるのに視聴者には目で追えるような描写なんだろう。いくつかの止め絵が、先の大戦直前のNSDAPプロパガンダ画像によく似ていて、ちょっとドッキリした。
 林先生の思うところも明かされておりました。部員たちがつらそうにやっているって発言からは、生徒を見て理解していたということなんだろう。でも自分のやり方は変えないと。むやみやたらと怒鳴ったりしてはいなかったようなので、過度な無理強いというわけでもない。媚びても舐められて組織がダれるし、彼なりに我慢もし、自分がやれる範囲は誠実にこなしていた…ということなんかな?。なにより女子部員たちが部活はともかく、剣道自体は楽しそうにやっていたっぽい。
 石田のほうは、前回竹刀を片付けていたのが紀梨乃だということを考えると彼女が鍵なんだろう。そこに実力もモラルもある珠姫も入って、ちょうど技も態度もいいお手本になっているということか。篭手が逸れて生身に当たっていたのを我慢してってのは、彼女の痛みも伝わってくるようであり、かつ必死で対応しているという姿を見せるってのはなかなかの演出でもあった。
 剣道自体の面白さというよりは、スポーツを通じて繋がっていく精神?*1みたいなものが描写されていて、芽衣に関連して言えば、イケイケで周囲を理屈抜きで巻き込むという無責任さではなく、ちゃんと個人の心に落とし込んでいるというのも見事なところ。かといって、気持ちのいい一本を決められてそれでヤる気になるってのも、客観的に考えればかなり確率の低いものだとは思うんですけどね。東のノせられ具合はツッコみどころはないかな。
 まぁそんなわけで、珍しいことに二度見しちゃいましたが。原作もこういうドライブ具合なんでしょうか?。もしかして漫画を超えてたりしない?。

*1:ちょっと適当な語句が見当たんない。スポーツマンシップとか健全な精神のようにかたくるしくも無く、勝負を通じて切磋琢磨って真剣さでもなく、かといって馴れ合いとも違う何かなんだけど。結局スポーツといってもそれはコミュニケーションツールであって、勝ち負けに必死になるのとはちょっと違うという、ワタクシのスポーツ感にかなり近いものを描写しているような気がするんですが…。