ロウきゅーぶ! 第8話

 髪を中に入れなきゃスイミングキャップの意味がないと思うんだが。
 というわけで、葵、正妻の貫禄充分だったな。こうなっちゃうと、モッカンは妾の立場を脱却できないというか。たゞ、葵とはロマンス描写は期待できなくなっちゃって、むしろモッカンとはうれしはずかし恋愛ごっこがよく似合うようになってしまう。物語的には葵は理解者ポジションであり、モッカンはお姫さまポジションという。
 で、葵が態度を切り替えるきっかけが愛莉だというのに絶妙さを感じた。そのへん葵の感情は昴とそんなに変わらないんだろうなと思わせる。愛莉のコンプレックスは部員にも昴にも手におえなかったので、どう解決するんだろうか?、それとも延々解決しないルートを取り続けるんだろうか?、と思っていたゞけに、闖入者を利用して一気呵成に解決したのは理に適っており、また尺にあっていたように思う。
 実は葵の立ち位置は、部員と昴を際立たせるために、一段低いところにおし留められるのかとも思っていたゞけに、ちょっと意外な気はした。一目瞭然な悪役を作っちゃうと構図は楽に作れるんだけど、今ドキだと深みが出し難くなるような気はする。かといって登場人物全員善人ってのもアレだし、登場時は敵でもまたスグ味方になっちゃうのかってのもアレだ。
 しかしなんだな、こうなると昴と葵が二人三脚でコーチしてめきめき上達するのを見たくなっちゃうんだけど、それやっちゃうと昴と部員のドキドキハラハラな描写ができなくなっちゃうから難しいんだろう。多分葵はレギュラー化するのではなく、出番が少ない今までと同じ感じになるのだろう。いや、逆に葵とモッカンが昴の取り合いをするところを見たかったりもするのだが…。