しゅごキャラ! 第7話「ちいさなたまご!」

 なぜ姉があむで、妹があみなのか?。
 あみがエンブリオを見つける話。妹のほうが甘え方を良く知っているという、現実にも良くある設定。今回はキャラなりも×たま退治もなかったが、お子様向け長クール作品にあるような寄り道ストーリーではありました。でもこの作品ってそんなにクールが確保されてなさそうな気はしますが。
 1クールの折り返し地点で、ようやくワタクシがこの作品に慣れてきたのか、ここまでうるうるしながら視聴してました。最初の頃はいわばパニック状態で、ホントにガキ向け作品なのか?と思っていたのだが、割と視聴ターゲット層は年齢が高めに設定されているっぽい。もしくは年齢層は低めなんだけど、スタッフは盛り込み過ぎってところか。この作品の番宣をどうやったのかわからないんだが、この作品だからこそぜひ視聴したいという小中学生は少なそう。
 主人公のあむが、これまた(両親がかなり天然で)振り回されキャラであって、そこらへんしがねぇサラリーマンと同一視できないこともない。メインターゲット層であれば、いじめられっこでもないが、かといっていじめっ子に立ち向かうほどでもないあたりの層でもあって、なかなかにして絶妙ではある。反面、クールで孤立しているという設定はいじめられっ子でもいじめ自体から離れて自己同一化できるし、いじめっ子が自分がそうであると感じないでこれまた自己同一化できるという、よく考えられたものでもある。
 あむがクールキャラであるというのも、どうやら両親の押し付けに近いものがあるらしく、かといって反発をするでもなく「しかたねぇけどつきあってやるか」みたいな感情が透けて見えるのがね。で、いつのまにかそういうキャラが身についてしまっていて、何をするにもそれがついてまわるってのも苦労人みたいなものが窺えて親近感が湧く。あむ自身が攻撃的な性格でないのも好感度大。ケープ4人組が“理解ある上司”ポジションで、あむを余裕を持って見守っているというのもなかなかにして和むものがある。
 あとしゅごキャラキャンディーズもアホなんだが、マスコットキャラとしての役割を十分に果たしているように思う。補助的な役割というよりは、むしろ牽引役であることも多く、ただのおまけキャラになっていないのも良く考えられているのかな?。さすがに自分の嫁あたりがあんな口調をしようもんなら問答無用で即はり倒すが、あの言葉遣いもなかなかにして和む。早くミキとのキャラなりをみたいものである。
 まぁそういうわけで落ち着いてくると、むしろいい作品のように思えてしまっている今日この頃である。ネタもそれなりに豊富っぽいし、視聴を切るって事はないかな。