キミキス pure rouge 第7話「dear actress」

 能登声のヒロインをここで本格投入ですか。
 話数を明記してありますが、いちおう途中経過らしきものを。のだめでもそうだったんだけど、見始めるまでの壁があるけれども、いったん視聴しだしたら没入させてくれる作品ではあります。間の取り方とか表情のつけ方に手が込んでいて、若気の至りを生暖かく見守ってしまえるというのがなかなかです。巡回サイトさんの感想はネタばれを防ぐために一行程度読んでスキップするようにしているんですが、あんまり好評でないのもわかる気はするが、そもそも青春の群像劇がテーマというよりは、やっぱ「そう決めたんだから、接吻のほうを主役にしないとマズくね?」といった感じで、むしろエピソードをキスシーンの盛り上げに従属的に使っているんだろうなと思えなくもない。いやもちろんキスを前面に押し出しながらも、青春ドラマが主軸といった見方もできるんですが。
 まぁいまさらゲームの販促ってわけでもなく、むしろゲーム購買層にボーナストラック的な提供をしているんだろうから、そりゃ自分を主人公として各ヒロインとの甘いエンディングを堪能した人にはちょっと辛い構成だろうとは思う。
 しかし、キャラクターを見渡してみて、こいつら食う寝るの他は全部頭の中が恋愛で埋め尽くされているんかいな?という見せ方だわな。いや、確かにここでキャラクター達が恋愛そっちのけで急に人生について悩んでみたり、憑き物が取り付いたみたいに何かに没頭されたりしても困るわけなんですが。サカリのついたオスメスを何組も見せられて、ちょっとオジサンにとっては刺激が強いというか、視聴後に寂寥感を感じてみたりとか。
 なんとかガエルのかけあいとか妙に演劇的で、全体の構成もなんとなく意識的に劇を意識しているようなんだけど…。