CLAYMORE 第26話「受け継ぐ者へ」

 がっかりだよ。
 権力者が何も失わずに見逃され、クレア達は下流へと。別にプリシラは何の反省もしていないと思うんだが、これじゃぁクレア達は自分で自分を窮地に追い込んでいるだけジャンと。つーかラキ邪魔。最後に色彩豊かな画面になっていたが、おいおいおい、そりゃないだろうと。
 実は他の感想サイトさんのネタばれを少々目にしていて、ラキがクレアとプリシラの間に割って入るという筋だけわかっていたが、その先はわからなかった。で、このザマですよ。クレア&テレサの関係にかこつけて、クレア&ラキの関係強化でけりをつけるというのはわからないでもないんだが、ミリア達の面目が丸潰れ。ジーンも無駄死に。覚醒して我を失っているという説明なんだろうが、ラキとの(幸せな)生活のためには覚醒者狩りをやっといたほうが将来のためにもなるだろう。この流れで第二期が作られるということであれば、ちょっと視聴は遠慮したいなぁと。むしろミリアーズ4人組からクレアを引き剥がして、アニメは以降作らない決断をしたと見るべきだよね?。
 まぁ別にどういう話にしてもらっても、金まで払っていない以上文句をつけるのが筋違いだとは思うんだが、ラキのバカさ加減を反面教師とするために晒し者にした…っつーんでもなければ、アニメ版のテーマって、この世の中は所詮バカと阿呆の絡みあいってとこなんですかねぇ。世の中がダメなんだから、期待するだけ無駄というメッセージ?。権力者と和解をしたわけでもなく、共存できる可能性すらなく、ただこちらが戦いを放棄しただけ。ラキとクレアのささやかな人生が暗示されているものの、こういう甘さでは早晩つぶれてしまうのは必定で、ある意味灰とダイヤモンドより救いのない物語のような気がする。ニヒリズム?。
 ウィキで見た原作のようにミリアーズが死んだふりしてやり過ごし、第二部に続くって展開のほうがまだ現実に則しているというか、まだ生きる希望を表していると思うんだが、そこはそれ、一旦話を終わらせるためにはそれなりのオチを用意しなきゃなんなかったんだろう。でも原作を読んでなくてもオリジナル展開からの物語の凋落振りには目を見張るものがあった。こころなしか声優たちもちょっとやる気を無くしているような気がした。たぶん大抵のキャストは原作を読んでしまっているんじゃなかろうか。
 うーん、どうにももどかしい。全体を振り返ってみたら、中盤までトばしにトばしまくっていたので、大丈夫なんか?と思っていたら、終盤で慣れて、終り2〜3話でがっかりという期待度からいうと尻すぼみパターンになってしまいました。読売とか安倍糞という企業の性質によるもんなんですかね?。目の付け所は良かったと思うんですけど。わざと悲劇に落としこんで視聴者の期待を裏切る代わりに、現実の恐ろしさを実感させるという切れ込み具合でもなかったしなぁ。繰り返しになるが、もうラキに対して「だからオマエはいつまでたっても甘ちゃんなんだよ」という罵倒しか思い浮かばない。本当にそういうのをニヤニヤしながら見る作品だったんだろうかね?。意図してこういう展開(シリーズ構成)にしたんだったら、ただのミスリードじゃんと思ってしまうんだが。
 つーわけで、ホント3話前ぐらいには絶賛中だったのが、萎え萎えですよ。日常で格闘するもの同士の心の通わせあいとか、もうこれ以上は無いというぐらい胸にキたのにねぇ。そういうのも幻想であると片付けられた日にゃぁ、何を信じていいのか。まぁえてして世の中はそういうもんではあるが…ということで、おもろ   ぐらいが適当ではなかろうかと思っている。もし視聴者が最後に感動でもしようもんなら即座におもろ−に叩き落そうかと思っているが…。
 まぁちょっとキーワードを含む日記めぐりをして来る。