とりあえず一段落。

 本日注文していた品のうち、最后のものが到着。思いつくまゝ色々頼んだら、結構な数になった。持ち物自慢にどうしてもなってしまうのだが、査収品を整理してみたい。
 まず、寒蘭は葉を鑑賞するものと花を鑑賞するものの2つに分類される。実は後代になってから花が観賞されるようになったらしく、江戸時代はほとんど葉を楽しむものだったらしい。葉を鑑賞するものを葉芸品というのだが、そうなると斑の入りが収集のポイントになる。
 花を観賞する場合には形と色が分類の決め手になる。特に基本の形からずれている突然変異種を奇花というが、ふつうは基本形が主である。色はアルビノとして、色が全く無いモノを白花、葉緑素が少し乗っているものを素心というらしい。あとは葉緑素が多く、赤い染みが舌弁につくものを青花、黄色(寒蘭の場合、あまり鮮やかな黄色は今のところ無い)、赤色、あとは青花(だけではないが)に赤い筋が乗った更紗という種類になる。細かい事は抜きにしてとりあえず羅列。

  • 白花もしくは素心花 「豊雪」「静」「白球」
  • 青花 「乙女」「綾小町」「春光」「無銘楠山産」
  • 黄花 「神曲」「和月」「黄龍」「満月の舞」「天寿冠」
  • 赤花 「緋燕」「竜紅」「錦旗」「三世冠」「光玉殿」「桃紅」「日光」
  • 更紗花 「雪蛍」「燦月」「燦峰」「初恋の花」

 なんつーか、やっぱり20を超えている。アホかと。ちょっと分類に困るのも強引に分けている。
 基本は寒蘭の産地で品種登録している“銘名品”を購入している。産地は、和歌山・高知・徳島・宮崎・熊本・鹿児島をメインに、長崎や愛媛なんかからも採れる模様。ただ、山採りは、自然保護の観点から多くの自治体で制限されている(が、結構山採り品は出てくる)。寒蘭愛好家は基本的に交配種には価値を置かないんで、どうなることやら。趣味家は展示会で賞を狙ったりするのに登録品でない、“無銘品”も出品するのだが、そういうのは大量には流通しないんで、気にいったら直接交渉で手に入れるしかないそうだ。もしくは山採り品を“無銘”のまゝ作り上げるとか。まぁまだ私の場合にはそこまで作りこみには興味が湧いてないわけなんだが。
 まぁはじめは3鉢ぐらいからはじめて、潅木の下に置いていたのだが、いまや20鉢を越えると木陰にというわけにもいかない。さすがに直射日光は避けなければならないので、北側の日陰には置いている。花芽が出ているのが4〜5本。上記分類してみて、結構似たような品種を買っているので、今更しまったと思っている次第。そんなに違いがわかるのか、俺?。