いまさら陰マモのラノベ版を読んでいる。

 帰国後の移動時に、3分差で接続がうまく出来なくて3時間ほど時間潰しをしていたときに、BOOK OFF*1にて6巻まで古本で購入。@350JPYだから、定価に比べると半額にもなってなくてお得感は薄かったのだが、結果的にはオーライかな。Amazonで検索をかけてみると今10巻まで出ているらしい。本屋ではちょくちょく横目で見ている程度で、ホタルが居候する巻や椿の結婚騒動の巻ぐらいまでは読んでみたいなぁとは思っていた。一冊一時間ほどで読めるので、図書館に入れてくれりゃいいんですけどね。
 自分の過去エントリーを読み返しもしないでなんだが、結構あの当時に予測していたことが当たっていたりしてはいるんだが、やっぱり原作を読んでみると、その自分の予測もたいしたことないなぁと思う次第。でもなるほど監督の再構成にはそれなりの理屈があるんだなぁと改めて感心する部分もたくさんあって、なるほどアニメ化というのは結構大変だとも思った。
 沢菓のマモルへの想いってのが一巻からかなり強くほのめかされていて、まだゆうなと彼女の二人しかヒロインがいないときのバランス感覚は考えられていたような気がする。山芽の許婚設定も第6巻を読み終わってみれば、そんなに生かされていないわけでもないし、アニメ版とラノベ版で登場の仕方が違うのも、尺のことを考えたら、あれはあれでよかったんだろうなという気になる。
 んで、いまんとこゆうなのヒロインとしての影が今一薄いんだが、ゆうなとマモルを陰守家が結婚させない設定もちゃんと桜子さんに語らせているしで、人気が出たら第二期を作るつもりだったんだろうなという気がしないでもない。まぁ文庫の巻数でいうと、第二期を作ってもいいだけの量は溜まってはいるんですがね。
 しかしなんといってもさすがサブヒロインの4(5)人のバランスがすばらしいといったところか。自分はアニメ版ではホタルの大ファンだったが、小説を読むとそれぞれのヒロインの持ち味がよく出てたかな。ただ、ホタルと椿の出番が少なめで、そこらへん7巻・8巻を読んだら違ってくると思う。アニメ版よりラノベ版のほうがもっとハーレム状態で、それは意外だったかも。
 ちゃんとサブヒロインがマモルの訪問を心待ちにするという平安王朝文学のお約束を踏んでいて、もちろんラノベでもマモルは、縁の下の力持ち的サラリーマンのメタファーにちゃんとなっていたような気がする。阿智太郎って、もうちょっと四畳半的ペーソスを重視した作家だったような気がしたが、読み始めたときはあまりの萌え小説化に一瞬あたまがクラクラしたが、すぐ慣れた。
 うーん、ここまで読んでしまうと、ちょっと止まんないかな。Amazonの中古だと送付手数料で新品と変わんなくなるし、古本屋に行く機会も、古本屋に在庫があるかどうかも不定なんで、すぐ近くの本屋で新品を買うことになるかなぁ。

*1:そうそう、ブクオフの体育会系叫び挨拶をはじめて体験した。最後に利用したのがもう4〜5年前だと思うんだが、そのときはこんなじゃなかったような気がするが…。やっぱビックリしましたよ。