地球へ… 第4話「宙からの帰還」

 よく分からなくなってきました。
 混乱するというほどでもないんですが、疑問が浮かんでくるとそれに対する答えがなんとなく浮かんでくるって感じですかね。ジョミーが空を飛べることの意味はわからないまゝなんですけどね。

  • ジョミーの無軌道な行動でミュウ達がかなり迷惑をこうむっている。

 →ジョミーは対象視聴者層の行動に合わせてある。お子ちゃまに描かないと自己同一化がはかりにくい。もしくは、わざとおろかな行動に描くことで、対象視聴年齢層に自分の普段の行動を客観的に反省させる効果*1がある。また物語的にはジョミーに負い目をつくることで以後の無鉄砲な行動に自ら規制をかける効果がある。

  • ミュウの母船は危険を冒しておとりになる必要は無かったのでは?。どうせブルーたちが近くに来たらわかることだし。

 →人を見捨てないというパフォーマンス。
 うーん、話を素直に受け取っていくとアホな行動の連鎖でストレスがたまるような気がするんだが、それは構成上の問題なんだろうと思う。あのアタラクシアの抑圧社会が現在の政権あたりを見据えているのは間違いないんだろうとは思うんだが、あからさまだと圧力がかゝるので微妙にずらしている感じかな。
 教育にかなり強い統制をかけてきていて、規格外の国民は排除する仕組みが構造として全く一緒のところとか。民主国家を標榜しているから、さすがにあからさまな人殺しは出来ないんだと思うんだが、いわゆるニートなど食う手段を断ち切って後々自然消滅するよう追い詰めているのは、まぁ現在の日本の権力層の明らかな意思だと思う。
 ミュウは共存を考えているようなんだが、相手が全くそれを考えていない時点で融和の余地はないように思える。主人公であるジョミーに元いた社会との関係が全く断たれているのでアクセスすら出来ない状況。軍用機の出立に不安を感じる市民の描写があったけど、政府の捏造情報に踊らされるのは必至。唯一の方法がミュウが力で圧倒することなんだけど、そういうつもりは全くなさそうだし。

*1:いわゆる反面教師ってヤツ。